お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_1月

2015.1.21

仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」/宮城野区被災者交流支援事業
 ≪みやぎの「花は咲く」合唱団プロジェクト≫
(主催:音楽の力による復興センター・東北、仙台市)
宮城野区の仮設住宅および津波被災地域にお住まいのおおむね60歳以上の方々と、
毎月1回、合唱の練習をしています。

IMG_20150121_100625今日は新年最初の練習日です。歳もあらたまり、気分も一新、意気揚々と32名のメンバーが集まりました。「あら、おひさしぶり」「元気だった?」と相手を気遣う会話があちこちで交わされています。その中で「ようやく自力再建で引っ越しが終わりました」「この春、移転が決まったんです」とのお知らせも聞かれました。みなさんそれぞれに新しい季節へ向けての動きがあるようです。「この合唱団のコンサートが終わったら関東へ越すんです」とうかがって、新しい門出を祝いつつも、ちょっと淋しい気持ちになりました。
さて、まず初めはみんなで体操をします。指導は宮城野区家庭健康課の西崎さんです。軽くストレッチしたIMG_20150121_100834あとは恒例、輪になって肩揉みとハイタッチで盛り上がりました。からだも心も一気にほぐれて練習への準備が整いました。
合唱指導はいつもの齋藤翠さん(仙台オペラ協会演奏事業部員)と伴奏は佐藤亜紀さんです。IMG_20150121_113121
年末年始をはさんだのでどうかなあ…と事務局スタッフは心配していたのですが、みなさん昨年の練習成果がけっこう身についていて、しっかりしたハーモニーを聞かせてくださいました。それを喜んだ翠さんは「さらに音楽的に磨きをかけていきましょう!」と発音や音程を細かくていねいに指導していきました。「これもみなさんが上手だから、私の欲が出てきたんですよ」と励ましながら。IMG_20150121_103656
いつもの3倍くらいのゆっくりしたテンポで歌うことで自分の音程を確認しつつ、別パートの音も聴いて、みんなでハーモニーを「作っていく」練習をしました。内容がなかなか高度になってきましたね。
楽譜には事細かに書き込みをし、休憩時間にも翠さんに質問したりと、みなさんそれぞれに積極的な姿勢で歌に取り組んでいます。その様子はなかなかに頼もしいです。IMG_20150121_110519
「練習はけっこう大変だけど、こんなに集中して何かをやるなんて月一回のこの場所くらいだから、刺激になるし、楽しいです」と言う方がいました。有り難いお話しです。歌が生活にめりはりを生んでいるんですね。
本番はもうすぐ、来月からは毎月2回の練習になります。がんばりましょう!   (み)