お知らせ

せんくら2015へ向けて

2015.8.5

音楽の力による復興センター・東北では、
仙台クラシックフェスティバル2015の中で「街なかコンサート」を企画・運営しています。
被災地域の音楽団体や音楽を通じた復興支援活動をしている音楽家をお招きし、演奏を披露していただきます。
演奏する人も、演奏を聴く人も、音楽が持っているみずみずしい力に触れて、
元気になってほしいと願って開催いたします。

毎年秋の風物詩となっている「仙台クラシックフェスティバル」は「せんくら」の愛称で親しまれ、今年で10周年を迎えます。10月2日から4日にかけて市内各所でたくさんの演奏会が開かれます。そのなかで当センターが担当する「街なかコンサート」では、「クレモナからの贈りもの」というプログラムを予定しています。
2014年3月、クレモナ国立弦楽器製作学校から震災復興支援として4挺のヴァイオリンと7挺のヴィオラが仙台と福島の若者たちに贈られました。現在、相馬子どもオーケストラ、FTVジュニアオーケストラ、仙台ジュニアオーケストラが所有し、それぞれ大切に使われています。今回の街なかコンサートではその楽器たちが大集合、クレモナへの感謝と震災復興への祈りをこめて、再会の調べを奏でます。
IMG_20150804_131406今日は初めての合同練習会が仙台で行われ、暑い中遠くから若き演奏家たちが集まりました。全体指導は仙台フィルハーモニー管弦楽団のヴィオラ奏者、長谷川基さんです。最初の課題曲はレスピーギの「シチリアーナ」。哀愁を帯びた調べが美しい曲です。最初はみんな緊張していた様子でがちがちの音でしたが、長谷川さんの丁寧なアドバイスを受け、少しずつ調和が生まれてきました。初めましての人たちもこうして呼吸を合わせ、音を聴きあい、心を通わせようとするのは、音楽の持つ大きな力だなあと思います。IMG_20150804_152802
相馬と福島それぞれの事務局の方と指導者の方も見守るなか、練習は4曲を4時間にわたって行いました。
ある先生が「普段の活動ではこうした横のつながりを持つ機会があまりないので、とても良い刺激になっている」と言いました。参加メンバーは休憩時間にも長谷川さんに質問するなど、前向きな姿が見られました。
10月の本番までまだまだ練習が必要ですね。暑いけど、みんながんばろう!

仙台クラシックフェスティバル2015街なかコンサート
 ~クレモナからの贈りもの~
日時 2015年10月3日(土) 14:30~15:15
会場 仙台トラストタワー1階エントランスホール(青葉区一番町1-9-1)
出演 相馬子どもオーケストラ有志、FTVジュニアオーケストラ有志、
   仙台ジュニアオーケストラ有志、長谷川基(仙台フィル)
曲目 レスピーギ『シチリアーナ』
   モーツァルト『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』第一楽章 ほか
*入場無料