お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_10月

2015.10.9

仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」
宮城野区被災者交流支援事業
≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
宮城野区の仮設住宅、復興公営住宅、防災移転地区、または津波被災地域に
お住まいのおおむね60歳以上の方々と、毎月1回合唱の練習をしています。

朝晩めっきり冷えるようになりました。言わずもがなですが、秋ですね。食欲の秋、スポーツの秋などいろいろありますが、みやぎの「花は咲く」合唱団にとってはやはり“芸術の”秋です。
DSC_0092このたび合唱団に出演依頼がありました。宮城野区蒲生町内会の解散式で歌ってほしいとの要望が来たのです。蒲生地区は津波で甚大な被害があったところです。震災からおよそ5年、復興公営住宅への入居や集団防災移転が決まり、町内会はその歴史を閉じることになったのです。合唱団メンバーにもかつて蒲生に暮らしていた方が多くいらっしゃいます。自分が歌うことに支えられ、歌で元気になったメンバーが今度は歌で故郷にお返しをすることになるわけですね。解散式は来年の一月、そこに向けてがんばろうではありませんか。
DSC_0094さて、本日も講師は仙台オペラ協会の齋藤翠さん、ピアノは佐藤亜紀さんです。DSC_0088
目標が決まったからには、と今日は歌の音楽的な表現を磨いていくことになりました。『花は咲く』を中心に、日本語歌詞における美しい子音の発音について、一筋の小川のように滑らかな歌い方について、明るい発声のための咽喉の使い方について、など事細かに注文が飛びます。
そのつど、皆さんの声や表現が変化していき、翠さんも亜紀さんも嬉しそうです。きっとメンバー自身もその変化が楽しく感じられていることでしょう。歌がどんどん活き活きしていきます。良い雰囲気ですね。DSC_0097
でも、実際のところは、習ったことをすぐ忘れちゃうのもこの合唱団の特徴の一つです。とは言え、来年の目標も決まったことですし、これからはちょっとずつでも積み上げていくよう練習できるといいですね。よろしくお願いします!