お知らせ
みやぎの「花は咲く」合唱団_11月
- 2015.11.12
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仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」
宮城野区被災者交流支援事業
≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
宮城野区の仮設住宅、復興公営住宅、防災移転地区、または津波被災地域に
お住まいのおおむね60歳以上の方々と、毎月1回合唱の練習をしています。朝晩冷え込む11月ですが、今朝も元気にたくさんのメンバーが集まりました。新居への引っ越しの準備や後片付けでしばらくお休みしていた方々も顔を出し、さらに活気づいた感があります。来年の出演に向けて、やる気スイッチが入ったようですね。
まずはウォーミングアップの“健口”体操。宮城野区家庭健康課の一條さんの指導で、みなさん唾液腺を刺激したり舌のストレッチをしました。
今日も講師は仙台オペラ協会の齋藤翠さん、ピアノ伴奏は目々澤亜紀さんです。
今日の発声練習ではまた新しいメニューが増えました。いつもやっている音階の上がり下がりに合わせての発声に加えて、巻き舌、前歯の摩擦音、唇の振動を追加しました。「くすぐったい~」「できない~」と大笑いしながらも挑戦していました。
まずは『家路』の練習です。特に最後の聞かせどころの高い音程がどうしても落ちてしまうので、翠さんは「階段をしっかり上るように」とアドバイス。階段を上がる様子を全身を使って示します。
その熱血指導ぶりにつられてか、ソプラノパートのみなさんも高い音も出るようになりました。「なかなかいいですよ!でも、まだ紙一枚分低いです」と笑顔の翠さんからシビアな指導が入りました。
また、「音程は上からつかまえに行ってください」と、みんなで棚の上に手を載せるしぐさをしながら歌ってみました。体の動きとイメージが合致すると、歌の表情が格段に良くなりますね。歌うことは頭も体もフル回転するんだなと改めて実感しました。
ところで、『カチューシャ』『花は咲く』のようにすっかりおなじみになっている曲のほうが、合唱として仕上げるにはむしろ手がかかるのかもしれません。気を許して自分の好きなテンポや調子で歌ってしまうので、今日はばらばらになっています。しかし、そんな中にもハーモニーが決まる美しい瞬間があって、そばで聴いていてこっそり感動することもあります。なによりみなさんが前向きに歌に取り組んでいる姿が素晴らしいです。少しずつ積み上げていきましょうね!