お知らせ

泉中央南「歌声サロン」_11月

2015.11.10

仙台市泉区で唯一の復興公営住宅である泉中央南市営住宅では、
町内会設立準備会の主催で、2015年10月から「歌声サロン」を始めました。
復興センターは音楽家をコーディネートし、泉区まちづくり推進課と
仙台白百合女子大学と協働して、サロンを運営しています。

 

先月はじまったばかりの「歌声サロン」、本日で2回目の開催となります。出演者は前回に引き続き、メゾソプラノ後藤優子さんとピアノ田村聡子さんです。
DSC_0224小春日和の午後、会場には25名ほどの参加者が集まりました。前回参加した方々の口コミ効果で、こちらにお住まいの方の人数がぐんと増えました。お友達やお知り合いを誘ってくださるぐらいにこのサロンを気に入っていただけたようで、私たちスタッフもうれしいです。前回参加した方はとても楽しみにしている様子で、何と言いましょうか、ぴかぴかした笑顔で登場します。「これ、スタッフのみなさんに…」と可愛いお菓子を差し入れてくださる方もいました。ありがとうございます。
DSC_0215まずは発声のためのウォーミングアップ。首や肩甲骨のほぐし方や横隔膜を意識した呼吸、正しい姿勢の作り方などを後藤さんがやってみせ、みなさんはマイペースで真似します。これから冬に向かう時季、体がちぢこまると考えも暗くなってしまいがちですから、血行をよくして朗らかに過ごしていただきたいですね。
『みかんの花咲く丘』のゆったりした三拍子に身をゆだね、体をゆらしながら歌う方がたくさんいました。音楽に乗ると自然と全身運動になっていいですね。続いては『旅愁』『荒城の月』です。文語体の歌詞をまず音読して味わい、歌いました。しっとりとした歌詞とメロディから秋の深まりがいっそう身に染みてきます。DSC_0230
日本の歌曲、とくにおなじみの名曲には、音域が広くて歌いにくいものがたくさんあります。後藤さんは高音の出し方をゴムやお餅の伸縮に例え、身振り交じりでてアドバイスします。その様子にみなさん笑いながらも、すうっと声が出て「あら不思議!」とおどろいていました。
ひとしきり歌って、お茶の時間になりました。今回も仙台白百合女子大学のサークル「White Lily」「Afternoon Tea」メンバーがそれぞれコーヒーと紅茶を用意しました。今月はウィンターブレンドと金柑のフレーバーティーです。若者たちの心遣いと一所懸命さに元気をいただきました。お茶飲み話に花が咲いて、会場全体がとても賑やかです。住民の方がこの場をきっかけにして新しいお知り合いを増やしてくださるといいなあと思います。
みなさんがお茶を味わうかたわらで、後藤さんと田村さんが演奏しました。『You Raise Me Up』では「この曲、大好きなんです~!」と学生さんたちもうっとりと聴き入っていました。歌い終わった瞬間に、すっくと立ち上がり、スタンディングオベーションするおじさまの姿がありました。アンコールの声鳴りやまず、『あの素晴らしい愛をもう一度』が演奏されると、かつての青春時代を重ねているのでしょうか、手拍子しながらずっと歌っているおばさまがいました。
あっという間に時は過ぎ、予定時間をオーバーしてお開きとなりました。名残惜しいですが今日はこのへんで。また来月、よろしくお願いします!DSC_0243