お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_2月②

2017.2.15

仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」
≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
おもに宮城野区の仮設住宅、復興公営住宅、防災集団移転地区、
または津波被災地域にお住まいのおおむね60歳以上の方々と、
毎月1回合唱の練習をしています。

通常の合唱練習は毎月1回なのですが、来月初めの本番を前にして今月は2回練習することにしました。いつもの高砂市民センターではなく、宮城野区文化センターのリハーサル室でおこないました。気分が変わったせいか良い緊張感のある練習になりました。
講師は仙台オペラ協会のソプラノ齋藤翠さん、ピアノ伴奏は目々澤亜紀さんです。ウォーミングアップで肩甲骨周りのストレッチと全員肩もみをした後は、姿勢についてのアドバイスがありました。
「姿勢を良くしなければ」と背中をがちがちにしてしまうのではなく、むしろ尾骶骨の向きや肩の位置を意識することが大切で、椅子で歌うときは浅く腰掛けること、肺の動きを妨げないように胸を開いておくことなどの解説がありました。背筋がすっと伸びて力みのない姿勢はたしかにカッコよく見えますね。
まずは『若者たち』から練習しました。今日はなんと、歌い出す前の前奏部分でのたたずまいから練習しました。
「ご自分のまわりの半径1メートルの空気を動かしてください」という翠さんの要求に「え??」とみなさんは目を白黒。なるほど、歌うということはお客さんも含めたその場の空気に働きかけて共鳴させるということなんですね。
「歌が始まる前からよく呼吸して、空間を広く抱えてください。そして、声の出どころは自分の口先から1メートル先のイメージで」
言われるままに、イントロで深く呼吸してみるとその場の空気が動き出したように感じられ、第一声がとても軽やかで柔らかな音色になりました。歌が生き物のように思われました。
「ソプラノさんが空気を動かしてくれるとアルトさんも歌いやすくなりますから責任重大ですよ!」
たしかに、ソプラノさんが作った流れのようなものにアルトさんの声が引き出されてくるような瞬間がありました。すばらしき共同作業です。合唱の醍醐味を見たような気がしました。
今日は特に母音を伸ばすところを念入りに練習しました。
「イの母音を丸く、輝かせてください!」
「声を前に飛ばそうとするとつぶれてしまいます。むしろ頭の後ろの空間を引き延ばすように!」
「クレシェンドをしっかりと!気持ちを積み上げて!」
「ここから光が差して来ます!」「そこで伸びて!」
「ここはきらきらしていてください!」
翠さんの指導はヒートアップ、音楽的な要求がどんどん高くなっていきます。みなさんは休憩も取らずにがんばってついて行こうとしています。
けっこうハードですが、「あ、今の良かったね」とご自分たちの歌に満足する場面もあり、みなさんの「歌を良くしよう」という向上心が伝わってくる練習風景でした。
あっという間に時間がなくなり、最後に『花は咲く』を歌う頃にはみなさんちょっとくたびれモード。しかも譜面なしで歌うという別のハードルに気を取られ、せっかく作った美しい響きがどこかへ消えてしまいました。残念。
次回はそこもがんばりましょうね。風邪をひかないように体調管理をお願いします!