お知らせ
杜の里仙台「うたごえサロン」
- 2025.10.21
-
市内各所の復興公営住宅にて、みんなで歌う会を定期開催していますが、今日は特別版として、若林区荒井東にある特別養護老人ホーム成仁杜の里仙台へ「うたごえサロン」をお届けしました。この施設は2011年に若林区三本木地区で津波被災し、荒井東へ新設移転して今年で10年になります。


本日の出演はメゾソプラノ後藤優子さんとピアノ田村聡子さん。この施設から徒歩5分の荒井東市営住宅にて隔月開催されている「音楽サロン」の音楽リーダーを務めるお二人です。昨年度、仙台市主催の「こんにちはコンサート」でこの施設を訪れて素晴らしい演奏を披露したお二人、施設スタッフさんからの熱いラブコールを受けての再登場となりました。今日は長期療養の方々とショートステイ利用の方々に分けて、2回おこないました。どちらも車椅子で参加する方が多く、「できる範囲で準備体操しましょう!」と、両手をグーパーしながら伸ばしたり縮めたり、ゆっくり首を回したりしました。

続いて、みなさんご一緒に『紅葉』『月がとっても青いから』『斉太郎節』など、昔なつかしい歌をうたいました。口を大きく開けて歌う人、拍子を取りながら歌う人など、それぞれに楽しそうな様子です。施設のスタッフさんは参加者の生き生きした表情をたくさん写真におさめていました。
後半はミニコンサートとして、季節の唱歌を組み合わせた「秋のメドレー」や、昭和の大歌手である美空ひばりの曲などが披露されました。優子さんの豊かな声はマイクなしでも充分に響き、みなさんは感心して聴き入っていました。歌につられて踊っているような人もいましたよ。
一方、ピアノの調子がいまひとつで聡子さんにはご苦労を掛けてしまいましたが、果敢に弾きこなして歌を支えていました。また、お二人の二重唱が温かく会場を包み込んで、感極まって泣いている人もいりました。スタッフさんもうっとりと癒しのひとときを堪能している様子でした。終演後のお見送りではたくさんの笑顔とともに、
「いい声してるね」「涙が出ちゃった」「ピアノすごかった~」といろいろな声が聞こえてきました。

少しでも気分転換や日常生活への良い刺激になっていたら私たちもうれしいです。
またお会いできますように!
