お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_10月

2025.10.29

《みやぎの「花は咲く」合唱団》
かつて仙台市宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や、
津波被災地域にお住まいの60歳以上の方々と
毎月1回、合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市 音楽の力による震災復興支援事業)

日に日にぐんぐんと寒くなるこのごろです。今日は、風邪でお休みという連絡がちらほら入って来ました。季節の替わり目、体調にはいつも以上に気をつけたいところですね。講師のソプラノ齋藤翠さん(仙台オペラ協会)とピアノ目々澤亜紀さんは変わらず元気な様子で安心しました。

今日はさまざまに細かいところを練習しました。『夢をあきらめないで』の冒頭、「乾いた空に」の「か」の発音の際、「のどがしっかり開いていないと悲しげに聞こえますよ」と指摘がありました。改めて歌詞を読み直して、この歌にどんな思いが込められているかを確認します。音符だけを追ってしまうと言葉の断片的な理解になってしまいがちですが、歌詞全体の世界観や意味を把握すると、大きなうねりや流れをつくることができます。歌詞を読んでみなさんは「誰かを励ます歌なんだ」と腑に落ちた様子で、声が明るく力強くなりました。
「やさしい」の「や」の発音については、「一度のどを閉じてから発音するので、どうしても暗くなりがちです。すぐに熱々のたこ焼きをイメージしてください」とアドバイスがありました。のどを開けるために上口蓋を高く引き上げることを最近は「たこ焼き!」と呼んでいます。

また、或るフレーズでは「雰囲気でふわ~っと歌ってはダメです。一音一音、音程をきっちり捕まえるように、置くように歌いましょう」と指摘がありました。音符の幅いっぱいに歌いきること。かつ、メロディの流れを止めないこと。一見矛盾するような作業を同時におこなう高度な要求です。日常生活では使わない脳の部分を刺激されてる感じがしますね!がんばって!

このほかにも、不協和音で音がぶつかると「あれ?合ってないのかな?」と不安になり音程がみだれてしまうので、音がぶつかっても怖がらない練習や、イ段の発音で唇を横に引かず、中央に集める練習を繰り返しました。
まだまだやることはいっぱいありますね。みなさん風邪ひかないように、ではまた次回。