お知らせ

幸町町内会「ハッピーコンサート」へ

2026.1.16

日差しの中に小雪の舞う今朝、仙台市宮城野区にある災害公営住宅の幸町第三市営住宅へうかがいました。今日の出演はBouquet of Music(ヴァイオリン叶千春さん、ピアノ菅野明子さん)のお二人です。
会場には新年らしいフラワーアレンジメントが飾られていました。連日の厳しい寒さのせいか、体調がすぐれずお休みする方が何人かいた模様。人数的にはこぢんまりとした会でしたが、その分とてもアットホームな雰囲気でコンサートは進みました。
幸町にちなみ「ハッピーコンサート」と題されたこの演奏会は、ヴィヴァルディ『春』第一楽章に始まり、ショパンのピアノ曲や日本の唱歌、歌謡曲などが披露されました。

楽器解説のコーナーで、千春さんが「ヴァイオリンの弦は、じつは羊の腸でできているんです」と言うと、「…信じられない!」と絶句する人や「腸なのに、腐らないんだねえ…」と不思議がる人がいました。本当ですね。その後、みなさんはモンティ『チャルダッシュ』で緩急あざやかなヴァイオリンの調べに圧倒されていました。
菅野さんが「ピアノは88鍵もあって、楽器の王様です」と誇らしく説明しますと、千春さんは「突然ですが、ピアノとヴァイオリンの音域合戦をします!」と挑戦状をたたきつけました。
お互いにどこまで高い音が出せるかを競い合い、ヴァイオリンも善戦しましたが、結果、ピアノに軍配が上がり、その様子を参加者の皆さんは笑顔で見守っていました。

日本の季節をうたった唱歌メドレーでは「何曲演奏したか当ててください」とクイズが出されました。同時に別の曲が演奏されるアレンジがなかなかトリッキーで、「そんな曲も隠れていたのか~」とみなさん意表を突かれたようでした。
ところが、突然、客席から「さて、その中に松島で生まれた曲があります。どれでしょう?」とクイズ返しがあり、演奏家は一瞬考えたのち「あ!『どんぐりころころ』です!」と全力で答えていました。作詞の青木存義が松島町の出身なのでした。お互いナイスリターンでした!

昭和を代表する大歌手、美空ひばりのメドレーでは、演奏に合わせて『川の流れのように』を口ずさむ声が湧いてきました。或る参加者が「もともとは埼玉出身で、福島に住んでたんだけど、今はここね」と来し方を語っていましたが、まさに人生とは川の流れのようだなという感慨を新たにしました。
最後に『花は咲く』が演奏されると、そっと目頭を押さえる方が何人かいました。しみじみと聴き入ったあとに、
「ああ、涙が出る」 「この歌に救われたよね…」
そんな言葉が聞こえてきました。

コンサートが終わって、参加者の皆さんは出口で見送る演奏家に笑顔で話し掛けていました。「こんなに間近で演奏が聴けて、もう最高でした!」と大感激している方もいました。その様子に千春さんも菅野さんも嬉しそうでした。
おかげさまで、とても和やかで心温まる時間をご一緒できました。みなさん、ありがとうございました。