お知らせ
〈こんにちはコンサート〉アイサポート仙台へ
- 2026.2.19
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仙台市では、新しい音楽ホールと中心部震災メモリアル拠点の複合施設を
整備する計画を進めています。この施設では『文化芸術を子育て・教育・福祉・まちづくりなどに
生かす』ことを大きなテーマとし、開館を前にさまざまな取り組みを行ないます。
その一つ「こんにちはコンサート」は、アウトリーチ事業のモデル構築を目的としたもので、
復興センターが企画制作を担っています。
小雪ちらつく今朝は、仙台市泉区にある仙台市視覚障害者支援センターに伺いました。
支援センターの中にある障害者地域活動推進センターきりんでは、目の不自由な方々の交流を目的に、スポーツやパソコン講座、街歩きなど日替わりで様々な活動を行っています。
今日はその一環として「きりん・歌声サロン」を開催しました。音楽イベントは初めての試みだそうで、職員さんも興味津々の様子でした。また、「音楽が好きで…」と今日初めて参加してみたという方も数名いました。
本日の出演はメゾソプラノ後藤優子さん、ピアノ田村聡子さんです。いつも荒井東市営住宅で楽しい歌の会を届けているお二人、今日も盛りだくさんのプログラムを用意してきましたよ!
まずはご挨拶がわりに『早春賦』が演奏されました。「春は名のみの風の寒さや…」で始まるこの歌は、まさに今日の天気にぴったりです。みなさんはゆったりとした三拍子に身をまかせて、右へ左へそっと揺れながら聴いていました。さて、ここからはみなさんの出番です!歌うための準備体操として首と肩甲骨まわりをよくほぐしたのち、歌詞をゆっくり音読し、復唱して確認しました。『手のひらを太陽に』『青春時代』『北国の春』ほか全5曲の1番だけを歌いました。「なつかしいね~」「何十年ぶりに歌うんだろう」という声がきこえてきました。
『津軽海峡・冬景色』ではヴィブラスラップの音におどろいたり、『三百六十五歩のマーチ』では朗らかに足踏みしたり。
お二人が演奏する『なごり雪』を聴きながら、とめどなく流れ落ちる涙をひたすらに拭う方がいました。何か特別な思い出のある歌なのでしょうね。また或る方は「先月、イルカのコンサートに行ってさ…」と演奏家に話しかけていました。



本編最後に冬季オリンピックにちなんでプッチーニ『誰も寝てはならぬ』が演奏されました。聴く人を圧倒するような生の声の迫力、そしてドラマティックなピアノの調べにみなさんは心打たれた様子で、熱い拍手喝采が沸きました。
アンコールは陽気に楽しく『マツケンサンバⅡ』です。この曲のために、聡子さんはなんと60個ものシェーカーを手づくりしてきました!飲料の空容器にビーズや小石を入れたもので、中身によって音のちがいが楽しめます。みなさんには音の違う2個ずつが配られました。サンバのリズムにのってシェーカーを振ると、そのしぐさがやがてダンスのようにも見えてきます。ボランティアさんの掛け声で最後は「オーレ‼」とみなさんビシッと決めていました。
あまりの盛り上がりにダブルアンコールとなり、今日の出逢いを祝福しつつ、パワフルな『あの鐘を鳴らすのはあなた』でお開きとなりました。


終演後は参加者が興奮冷めやらない様子で、次々と演奏家に歩み寄っては、その感激を伝えようとしていました。「すごかった~」「涙が止まらなかった」「また来てください!」「ボクの年代にぴったりのプログラムでした」と、いろいろな声がありました。
みなさんの生き生きとした様子に、きりんのスタッフさんも音楽のイベントに手応えを感じたようです。また次回があるといいですね。どうもありがとうございました!
