東日本大震災復興祈念音楽ホール情報
第1回 街なかコンサートを開催しました
- 2015.11.2
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音楽活動を通して音楽ホール建設の輪を広げるため、当市民会議と宮城県合唱連盟が主催となって「第1回 街なかコンサート in AER アトリウム」を開催しました。今回はたくさんの合唱団体が出演し、歌声を響かせました。同時に会場ではプログラムとともに市民会議のチラシをお配りし、市民会議の活動へのご理解とご協力を呼びかけました。
ここ最近続いていた寒さが、コンサート当日は一段と厳しくなりましたが、冬の装いをまとったお客さまが次々と会場に集まってくださいました。司会を務めた事務局の八巻輝子(宮城県合唱連盟)から本日のコンサート開催趣旨の説明があった後、いよいよコンサートが始まりました。トップバッターは仙台市立広瀬中学校の皆さんです。24人の生徒さんたちは出番を待つ間、緊張した様子でそわそわと会場の様子をうかがっていましたが、いざ出番となるときりりとした表情でステージに立ち、『ハナミズキ』と『瑠璃色の地球』の2曲を合唱しました。中学生らしい澄んだ歌声に、会場にも自然と笑顔が広がります。出番が終わると、生徒さんたちはほっとしたような表情で、会場で聴いていた親御さんに駆け寄っていきました。迎える親御さんもとても嬉しそうで、「頑張ったね」などと声をかけていました。広瀬中学校の皆さん、トップバッター、本当にお疲れさまでした。
次に登場したのは宮城県塩釜高等学校合唱部の皆さんです。今回の出演団体の中では最も少ない5人での出演でしたが、アカペラで歌った『別れの歌』と『カントリーロード』は、それを全く感じさせない伸びやかな歌声です。間近で聴いていたお客さまが、感心したように手を叩いていました。指揮も伴奏もありませんが、お互いの呼吸を合わせ、見事なハーモニーを奏でていました。堂々と歌い上げ、大きな拍手に見送られながら舞台脇に戻ってくると、緊張の糸が切れたのか目に涙を浮かべる部員の子も・・・。他の部員がその肩を抱いてお互いを称えあう様子に、結束力の強さを感じました。
3番目に登場したのは合唱団Clair&富沢中合唱部の皆さんです。こちらは富沢中合唱部のたった2人の部員(男女1名ずつ)と、合唱団Clair合同での出演です。白と黒の衣装を着たお姉さんたちに交じって並ぶ中学生2人の様子がなんとも微笑ましいものでした。
合同での出演ながら息はぴったり。『Believe』『心の瞳』『蔵王讃歌』『どんなときも』の4曲を、手話を取り入れた振り付けとともに歌い上げるステージに、通りすがりの方も思わず足を止めて聴き入っていました。以上の3組で第一部は終了です。10分間の休憩をはさんで、第二部が開演しました。(続く)