朝から晴れ渡り「暑い！！！」一日。お蔭様で、なんともビールの似合う日和となりました。「カワノカミ音楽会vol.8」は、昨夏に続いてこの時期らしく「ビールの似合う音楽会」。お酒を飲みながら聴きたい音楽・音色…と考えて出演いただいたのは、ヴァイオリンの駒込綾さんと、今回がはじめましてのピアノ米澤美紀さん。米澤さんは、仙台のご出身です。
4月に2周年を迎えた百俵館、この頃はランチメニューも充実していて、休日より平日の方がお客さんがいらっしゃるように、変わってきた気がする、と石巻・川の上プロジェクト事務局長の三浦秀之さん。そしていつの間にか、カワノカミ音楽会も、8回目にもなりましたねぇ…と感慨深く。今思うと、ちょうど百俵館が開館し、これから様々なことをここでやっていくぞ、というタイミングで、幸運にも知り合うことができたのでした。ご縁というのは、不思議なものですね。
毎回新しい客層開拓を試みるべく、曜日・時間帯・内容に変化をつけて年4回、共催させていただいています。そのため、見事に毎回お客さんの雰囲気が違います。しかも、今回は第2回”夜カフェ”を合わせて開催！スタッフ桜井さん親子が、カレーライスや”ほや3種””野菜のピクルス”などのおつまみセットメニューを用意してくれました。ビールは昨年に続き、一関・世嬉ノ一酒造のクラフトビールブランド、いわて蔵ビールから4種類取り寄せています。さて今回は、どんなお客様が来てくださるでしょう？
開会前に、石巻発のクラフトビールつくりを目指すイシノマキファームさんが、今日提供した一関・いわて蔵ビールさんと一緒に取り組まれているご縁から、一言活動紹介を。その後、川の上プロジェクト三浦理事長あいさつに続いて演奏が始まります。
クライスラーの華やかな一曲から、楽しいおしゃべりを挟みつつ、映画『昼下りの情事』のテーマ曲「魅惑のワルツ」や、タンゴ「ジェラシー」ピアソラ「鮫」「情熱大陸」など、幅広い年代のお客様にとっては懐かしい曲から、テレビで耳馴染みのある曲まで、あっという間の一時間。つくづく、ヴァイオリンというのはこんなにも雰囲気の違う様々なジャンルに、愛されてきた音色なのだな、とその魅力に気付かされるような選曲でした。また、駒込さんによる曲目解説もとてもわかりやすく、コンサートに来たとはいえ「へ～ぇ！」と思わされる豆知識がたくさん。お話を聞きつつ、目の前で演奏していただいて、と、これ以上ない贅沢な時間にも思えます。そしてみなさんのテーブルには、それぞれ冷えたビールや、美味しそうなほやのおつまみが…週末の夕暮れ時、楽しんでいただけましたでしょうか？
最後には、みんなで「明日がある」♪を陽気に歌いましたが、男性が多かったこともあってなんとも楽し気に。盛大な拍手に応えたアンコールには、カンツォーネ「オーソレミオ」が演奏されました。
昨日お二人が演奏してきたのは、偶然にも山形市で開催された「宮城県人会」。その会場で出会った方の中に、偶然にもここ、旧河北町の出身という方がいらっしゃったそうです。駒込さんには、「カワノカミ音楽会」の2回目にも、杜の弦楽四重奏団の一員として出演いただき、再度訪れることになったご縁に、心から感謝します、というお話もあり…。
そして、演奏が全て終わった途端、後ろに座っていたおじいさま…「あっぱれっ！」と、一言！ブラボーもなかなか聞けることはありませんが、「あっぱれ！」は初めての経験でした。熱心に耳を傾けていただき、ありがとうございました！
本日のみ、ビールあり、テーブルありにしたこともあり、また華やかなお二人が出演者であったこともあり、いつもより写真を撮る方が多く、また後方のテーブル席で仲よくお喋りしながら聴かれるママさん達もいらして、いつもより賑やかなコンサートとなりました。その他にも、もちろんじっくり聴かれる方もいらして、いつもは少ない30,40代が多かったり、カフェの常連さんが、用事を済ませてから、わざわざ戻ってきてくださったり。川の上プロジェクトの地元スタッフさん達にも、久しぶりにお会いしました。
川の上・百俵館からすぐのところにある、防災集団移転団地・二子団地にも、ようやく、家が建ち始めました。400世帯中、現在建設中の1期目にできるのは100世帯。2,3期と時期をずらしてこの後整備が進められ、全ての家が建つのは平成31年度ということです。そこまで、長い方は9年間、プレハブ仮設住宅にお住まいになるということ…。一日も早く、みなさんが新しいわが家で、ぐっすりと眠れる日が来ることを願うばかりです。ぜひそのころまで「カワノカミ音楽会」が続いていますように…駒込さん、米澤さん、その時にはまたご出演くださいね。今回も、川の上・百俵館の三浦理事長、秀之さん、信子さんほか、スタッフの皆様には大変お世話になりました。ありがとうございました！次回カワノカミ音楽会は、10/14(土)開催です！
