お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_10月

2017.10.27

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」)

街路樹も紅葉がすすみ、街の風景が明るく感じられる時季です。前回の練習からちょっと間があいて、今日はお久しぶりな感じの合唱団です。みなさんこれまでの練習の成果を忘れてはいないだろうか…という一抹の不安がよぎります。講師の齋藤翠さんは一昨日の七ヶ浜町、昨日の志津川町につづく三連投の出番ですが、疲れた様子を微塵も見せずにビシバシと指導に当たりました。伴奏は目々澤亜紀さんが担当します。よろしくお願いします!

 

鎖骨、肩胛骨、肋骨、そして横隔膜をほぐすウォーミングアップから始まりました。みぞおちを動かすワークはまだまだ不慣れな様子です。今日は「空気をめいっぱい吸ったあと、さらに吸う」ということにチャレンジしました。吸うときに肩を上げるのではなく、腹の下の方にためるイメージでまず吸います。いっぱいになったと思われるところで一瞬止め、その後さらに吸います。と、意外なことにけっこう入るものですね。自分の体について意外に知らないことが多いものです。こういうワークを通じて体と友だちになっていくことは、運動にも気晴らしにもなって心身両面に良いことですね。

 

ちょっと間があいたせいか、残念なことに音程がぐらぐらになっていました。翠さんは徹底して音程について指導しました。同じ音が並んでいるのにどんどん下がっていくクセや、音を一発でつかまえることができず下から探るようにたどり着くクセ、低めで楽な音程の時に地声になるクセなどなど、次々に指摘します。
「はい、このこぶしをねらって歌ってください」と、翠さんは音の運びとともに歩きながら腕を高く上げて誘導します。「はいもう一度!」歌う方も指導する方も全身運動で、かなりの消費カロリー数なのではないかと思われます。
フラットやシャープ記号が出てくると動揺してみなさんの声はさらに分散し、空中に「???」と疑問符がたくさん浮かんでいるようです。いやはやだいぶ混迷してますね。

 

しかし、乗り越えるべき課題があることは乗り越える楽しさもあるということです!音程が安定すれば、歌の表現を深めてゆく作業へと進めます。みなさん、どうかくじけずにいてくださいね。ここが頑張りどころです。ここを乗り越えて新しい歌の風景を一緒につくっていこうではありませんか。