お知らせ

田子西「うたカフェ♪」_11月

2017.11.17

仙台市宮城野区の復興公営住宅である田子西市営住宅では
町内会主催のサークル活動として、この住宅とその周辺にお住まいの方々の交流の場
「うたカフェ」を2014年10月から始めました。
みんなで歌い、おいしいコーヒーとおしゃべりを楽しもうという趣向です。
復興センターでは仙台オペラ協会と協働し、音楽リーダーをコーディネートしています。
(仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」)


町内会長さんの広報活動が功を奏し、地道に参加者数が増えている「うたカフェ」です。本日もたいへんな賑わいで、追加のスリッパや椅子を物置から引っ張り出すほどでした。いそいそとやってくるみなさんをコーヒーの佳い香りが歓迎します。うたカフェは喫茶ひこのマスター西垣さんが淹れる美味しいコーヒーを飲める貴重な機会でもあります。寒くなってきたので熱いコーヒーがなおのこと嬉しいですね。
さて、本日も音楽リーダーのソプラノ松本康子さんと岩瀬りゅう子さん、ピアノ富樫範子さんが楽しいプログラムを用意して登場しました。

まずは富樫さんによるウォーミングアップです。子供の頃にやった手遊びの「ちゃちゃつぼ、ちゃつぼ」を応用したワークは脳トレ的な要素があり、こんがらがって大笑いする人が多数いました。
続いて、岩瀬さんがハンドベルを手渡して『きよしこの夜』に挑戦していただきました。「ソー、ラ、ソー、ミー」と音名で歌いながら鳴らすのですが、ベル班はもう必死な様子でベルを振り回していました。ベルのない人たちは歌で応援します。よろよろしながら最後までたどり着くと、それまでの真剣な険しい顔が一気に緩んで、会場じゅうが笑いと拍手に包まれました。爽快な達成感がありました。

歌のコーナーを担当した松本さんは「今日は踊りますよ、みなさん」と宣言。とまどいにざわめく客席。松本さんと富樫さんは『WAになって踊ろう』に乗せてみなさんに振付を示しました。二人で輪を作ったり、頭上で大きく手拍子したり、ステップを踏んだり…とけっこうな運動量ですね。
「あら、あんた手ぇ温かいこと!」「俺、七十肩だから腕が上がらないよ~」といろいろな声が聞こえてきます。みなさん目を白黒させつつもニコニコ顔で、できなくてもとりあえずリズムに乗ってしまおう!という前向きな楽しみ方をしていた様子でした。みなさんの熱気で室温と二酸化炭素濃度が上がったように感じました。

コーヒー担当の西垣さんが「今日はコーヒーの消費量が多いなあ」と言いました。あれだけ動けばのども乾きますよね。運動不足になりがちな季節にすがすがしい汗をかいた感じでしょうか。
コーヒータイムのミニコンサートでは岩瀬さんが一青窈『ハナミズキ』を語りかけるようにやさしく歌い、松本さんは和田アキ子『あの鐘を鳴らすのはあなた』を大熱唱。喝采の中、今月のうたカフェは終演となりました。
出口で「楽しかったね」という声が聞こえてきました。ふだんの日常にはないちょっと特別な時間の中で体も心も深呼吸していただけたらさいわいです。歌でストレスを発散して、風邪に負けない免疫力をつけましょう!