お知らせ

〈文化庁派遣事業〉松島町児童館へ

2017.12.26

音楽の力による復興センター・東北は、
文化庁平成29年度文化芸術による子供の育成事業〈東日本大震災復興支援対応〉を
受託する実行委員会の一員として、音楽プログラムをコーディネートしています。

今年最後の文化庁芸術家派遣事業は、松島町児童館のお招きで松島町観光交流会館アトレ・るへうかがいました。
出演は仙台オペラ協会のみなさん(ソプラノ相羽紗希さん・齋藤翠さん・角田由喜さん、バリトン野崎貴男さん、ピアノ大岩千華さん)です。 
会場には、いつも児童館を利用している小学生のほかに、この地域の未就学児と保護者の方々もいらして、さながら「ファミリーコンサート」のようでした。事前の打ち合わせで、先生から「子供たちにはホールできちんとコンサートを鑑賞するということを経験させたいのです」との要望があったので、プログラムはちょっと大人っぽく構成しました。ベートーヴェン『歓喜の歌』に始まり、アルディッティ、モーツァルト、ビゼーなどのオペラアリア、そして中田喜直や武満徹といった日本歌曲が次々に披露されました。
また、作詞家がこの町出身という『どんぐりころころ』や児童館で毎月歌っている『ともだちになるために』では演奏家が客席まで出ていって子供たちと一緒に歌いました。子供たちは演奏家のドレス姿や声量に目をみはり、ママやおじいちゃんたちはうっとりと聴き惚れていましたよ。