お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_2月

2018.2.2

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」)

氷点下続きのこのごろですが、合唱団は熱くなっています。なぜなら、明日はNHK仙台放送局の新館完成記念祝賀会にて『花は咲く』を歌うことになっているからです。緊張しますが、本日も講師の齋藤翠さんとピアノ目々澤亜紀さんとともに歌に磨きをかけましょう!

ウォーミングアップは前回からだいぶダイナミックになりましたよ。股関節を大きく回し、脚の筋力とバランス力の向上を目指します。普段はやらない動きなのかメンバーは面白がってやっていました。恒例の肩もみ行列はリラックス効果とともにチームの結束力を高めるのにも一役買っている様子です。

今日は前回に続き、音程への繊細さを保つことを特訓しました。「首が縮こまっていると声が濁りますよ。マリオネットが吊られているかのように首を伸ばしましょう」と注意されました。寒さのせいもあってついつい首や背中が丸まってしまう昨今です。みなさんがすうっと背すじ首すじを伸ばしてみると、声が澄んだように聞こえました。
また、高い音だと力を込めてガツンと張りがちになるので、それもやさしいまろやかな発音にするようアドバイスがありました。例えば『見上げてごらん夜の星を』でアルトが主旋律を歌うところについて、「ソプラノはアルトさんにそうっとレースをかぶせてあげるようなイメージで」と翠さんは言いました。ここは敢えて子音をあいまいにするぐらいの気持ちで母音の美しい響きを添わせるのが良いそうです。譜面の音符どおりに歌うだけではなく、ソプラノとアルトがお互いを引き立て合うような表現を創っていけたらなお素敵ですね。

シンコペーションについて「作曲家はなぜこのリズムを選んだかを考えると、この四分音符をたっぷり歌うのがいいのではないか?と考えるわけです」との解説があり、なるほど深いなあと思わされました。「三連符もそうです。このニュアンスを出してください」作曲者の意図を汲めるようになったら楽譜を読むのがもっと面白くなるのでしょうね。
前回から、最初の第一音をより美しく出すために早めの準備とブレスを試しています。「このブレスをすると音程を忘れちゃう~」と誰かがヘルプを求めました。なにげなく自分の癖でやってしまうことを意識的に違えるといろいろバランスが崩れてできなくなってしまうことはよくありますよね。癖を離れてより適切なやり方を身に着けるまでは繰り返し練習あるのみです!

課題は尽きることなくあるけれど、みなさんイキイキと歌うことを楽しんでいます。「誰かのために歌う」ということが大きな励みになっている様子です。明日の本番もお客さんに喜んでいただけるよう、はつらつと、丁寧に、よろしくお願いします!