お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_本番直前

2018.2.28

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」)

今日で2月も終わりですね。さて、今週末はいよいよ〈みやぎの「花は咲く」コンサート2018〉が開催されます。本番目前の練習は本番会場の宮城野区文化センターパトナホールにて行いました。講師は仙台オペラ協会のソプラノ齋藤翠さんと在仙ピアニスト目々澤亜紀さんです。

 

いつものようにウォーミングアップと発声練習に始まり、整列と登退場の練習もやりました。「スポットライトを浴びるような気持ちで、はつらつと登場してくださいね!」と翠さんから檄が飛びます。そうです、登場した瞬間から合唱は始まっているのです。舞台に立つ者は観客にパワーを与えるのが義務と言っても過言ではないでしょう。立ち姿から凛として晴れ舞台に臨みたいものですね。

 

課題曲の練習では、それこそ歌詞の一音一音についてというほど事細かに指示がありました。「これはまだ音程が低いですね」「この母音は柔らかく」「曲の勢いに任せないで」「のどの開け方に工夫を」などなど、最後の仕上げに余念がありません。広いホールで歌うと無意識に声を張り上げてしまい、繊細な表現が消えてしまうことが往々にしてあります。音量より音程を大切に。これは気をつけたいポイントです。

 

ところで、練習する様子を客席の最後列から見ていましたが、メンバーの存在感が数年前より堂々としているように見えました。今回で5回目ともなるとホールの大きな空間にも慣れてきたのでしょうね。圧倒されて物怖じしている感じはすっかりなくなっていました。こういうところにも合唱団の蓄積があるんだなあと思いました。今回は怪我や病気で入院し、コンサートに参加できないメンバーがいてちょっと淋しいです。その人たちにも歌声を届かせる気持ちで歌いましょう。
この練習の成果を多くの方にお聴きいただければさいわいです。ご来場をお待ちしております!

宮城野区文化センター震災復興交流事業「あなたのオモイ それぞれのカタチ」
〈みやぎの「花は咲く」コンサート2018 ~春をよぶ歌声~〉
日時 2018年3月3日(土) 14:00開演(13:30開場)
会場 宮城野区文化センターパトナホール【入場無料/先着360席】
出演 みやぎの「花は咲く」合唱団、指揮:齋藤翠、伴奏:目々澤亜紀
仙台オペラ協会(テノール佐藤淳一、バリトン野崎貴男、ピアノ掛田瑤子)