お知らせ
雄勝オーリンクオーケストラ練習会_5月
- 2018.5.7
-
NPO法人雄勝まちづくり協会は、震災後の雄勝町で、まちづくりに取り組む団体です。 町民一人ひとりが笑顔で暮らすことができるよう、民設民営の公民館としていきがいづくりを応援しています。 いくつものサークルが活動するうちのひとつが「雄勝オーリンクオーケストラ」です。 持っている楽器・できる楽器を持ち寄って週に一度、アンサンブルを楽しむ音楽サークルです。 (公財)音楽の力による復興センター・東北では、1,2か月に一度、指導・編曲のために クラシックギター奏者・作編曲家の小関佳宏さんを派遣しています。
28度まで気温の上がった昨日から一転、風が次第に強まってくる中、一路、石巻市雄勝に向かいました。前回から、当面、臨時の練習会場となる「復興まちづくり情報交流館 雄勝館」に向かいます。
6/3に出演することになった、泉が岳の麓に広がる広大な庭園、泉ボタニカルガーデン(仙台市泉区)でのイベント「花遊山歩」(はなゆきさんぽ)。今日が参加前最後の、小関さんを含めた練習です。当日、参加できるのは半分程のメンバーですが、今日の練習は出る人も出ない人も、みんなで一緒に合奏することにしました。それぞれ仕事のある社会人でもあり、徐々に集まってきます。本日の楽器編成は、リコーダー、フルート、アコーディオン、キーボード、大正琴、ウクレレ、コントラバス、クラシックギター、ビブラフォン。ずいぶんと面白い楽器編成になってきました。近況報告や、うまくできないところを相談しながら、それぞれ準備を始めます。
それにしても、いつのまにかレパートリーが増えました。また、メンバーひとりひとりも、上達目覚ましいこの頃です。ソプラノリコーダーAさんは、とても良い音色でピッチも安定して吹けるようになりました。前回から参加のアコーディオンKさんも、ほぼ毎日練習を欠かさないでいるそうで、あっという間にみんなに追いつき、むしろ他の人を音で支える側になっています。「G線上のアリア」がなかなか弾けずに苦労していた大正琴のIさんも、「2年かかってやっと!」と言いつつ、もう難なく弾けるようになりました。コントラバスのSさんは、前回から実際に使ってみるようになった、弓での発音も、すっかり自然になってきました。つくづく、継続は力なりです。
「ふるさと」の練習の途中、3拍子で書かれた曲の中に、一部分だけ2拍子が登場するヘミオラが登場しました。「何ですかそれ?!」「ゲームに出てくる呪文みたいだなぁ」そんな話もしながら、時には音楽用語の勉強もしています。また、いくつかの楽器は同じメロディーを吹いているので、立ち位置を少し替えると同じパートの人の演奏がよく聴こえてきて、惑わずに演奏できる場合もありました。やはり一人で練習しているのと、みんなで練習しているのとでは、楽しさが違います。
この春から加わったAさんは、サポート役のFさんに教わりながら、ギターの他にもハーモニカを取り出して参加されたり、カホンにも挑戦してみたり。奥さまもようやくビブラフォンを楽しそうに挑戦されたり。このビブラフォンの音色が重なると、途端に素敵になる曲がいくつかありました。あちこち調整しながら、繰り返して練習しながら、気がつけば2時間が過ぎていました。「スーパーマリオブラザーズ」のテーマと、「水中のワルツ」までを合わせてみた後に、今日はお開きです。臨時練習会場の交流館も、大人数には狭いですがぎっしり収まるのもまた楽しく。あっという間の時間でした。
終演後には、小関さんに来客がありました。コーラスサークルの久美先生が、秋の文化祭に向けて「また、コーラスサークルと、音楽サークルで一緒に演奏できたら」と、楽譜を持って相談に。今回はどんな共演になるのでしょうか、楽しみです。
帰り支度を始めていると、Iさんに「活きホヤ、できる?」と聞かれました。ずっしり思いビニール袋を渡され、嬉しく持ち帰ると…大きく膨れたホヤが、10個も入っておりました…「おすそ分けの、おすそ分けだから!」と、小関さんと私にそれぞれいただいたのですが、一体Iさんのお宅には、どんなにたくさん届いたのでしょう…帰宅後、すぐに捌き方に挑戦。本当に美味しく頂戴しました!
泉ボタニカルガーデン「花遊山歩」、イベントも盛りだくさんなようです。みなさま、お待ちしています!