お知らせ

荒井東「うたごえサロン」_5月

2018.5.22

仙台市若林区にある復興公営住宅の町内会からの依頼で
2018年4月から「うたごえサロン」を荒井東市営住宅にお届けしています。

シロツメクサの花が匂い立つ初夏の陽気となりました。本日、第2回となる荒井東「うたごえサロン」には15名の参加者が集まりました。最初にいらした方は「前回遅刻しちゃったから今日は早く来たの!」といそいそとした様子でした。また別の方は「友達に誘われてね、来てみたの!」とわくわくしていました。
そして入口にはイーゼルに架かったすてきな看板が!町内会の役員さんが作ってくださっていました。どうもありがとうございます!
音楽リーダーはメゾソプラノ後藤優子さんとピアノ田村聡子さんのお2人です。登場するなり「今日もかわいいねー!」と大向こうから声が掛かり、わっ!と拍手と笑いが起こりました。おかげさまで演奏家の緊張も解けたようでした。
まずはたっぷり時間をかけてウォーミングアップをします。ストレッチや深呼吸をしながら、自分のからだと向き合う時間でもあります。みなさん真面目に取り組んでいました。

今日の課題曲『みかんの花咲く丘』を歌うときには、多くの人が三拍子に乗って思わず知らずスウィングしていました。リズムにはすごい影響力がありますねえ。座骨を右に左に揺らすだけでも運動になりますから、どんどんやりましょう。
いつも歌う前に歌詞を音読するのですが、それで歌のイメージがいっそうクリアに浮かんできます。海を見晴るかす丘に吹く風、沖ゆく船、みかんの花の香り、お母さんの面影・・・みなさんの胸にはどんな風景が広がっていたのでしょうね。「これは川田姉妹が歌ったの。可愛い声でね、ラジオから聞こえてきてさ・・・」と当時の思い出話をする人もいました。
と、後藤さんから「額に口があると思って歌ってみてくださーい!」とアドバイスがありました。みなさんついつい下を向いてしまうので、背すじを伸ばして声を遠くに飛ばす意識を持つようにとのことでした。みなさん「はっ」として、それからは歌詞カードを高く持ち上げて歌っていました。

 

ちょっと一服のティータイムを兼ねたミニコンサートで、後藤さんと田村さんはすてきな二重唱で『野ばら』を披露しました。窓から見える白い花々の爛漫たる景色と相まって、うっとりとした空気が漂いました。美しい季節を寿ぐにぴったりの曲ですね。

終了後、出口で見送る後藤さんと田村さんにみなさんは気さくに話しかけます。
「来てよかった!」「すごく楽しかった」「歌うと元気になるね」「ありがとうございます」
こちらこそ、ありがとうございます。そしてこの元気をどうぞお友だちやご近所さんにおすそ分けしてあげてくださいね!