お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_5月

2018.5.25

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」)

今朝は夏日の予報が出ていた仙台ですが、まだ湿気がないだけ過ごしやすいですね。講師のソプラノ齋藤翠さんとピアノ目々澤亜紀さんも夏めいた装いで登場しました。街路樹の葉を揺らして吹きわたるこの風のように爽やかに歌っていきましょう。今日は、今年度の新しい課題曲『風』を特訓しますよ。

前回から練習しているこの曲はちょっと凝ったアレンジで、音型も複雑ですし、譜めくりにも慣れが必要です。行く先を見失って「あれ?」「今どこ?」と迷子になるメンバーがいて、「次はこっち」「こう来たら、こう」と教えるメンバーがいます。ヴォカリーズで「woo」と書いてあるところに「オーなの?ウーなの?」ととまどう人もいます。みなさん、助け合いの精神で譜読みの時期を乗り越えましょうね!

さらには、一部分アカペラのところがあり、翠さんは「さあ、合唱団初のアカペラに挑戦しますよ!いいですか、みなさん!」とハッパを掛けます。「一度やってみましょう」と、歌い始めたところみんなそれぞれテンポが自由すぎて急にガタガタになりました。ソプラノはゆったりしがちで、アルトは速足になり、ちょっとしたカオスです。歌の流れでそのまま行けるかと思いきや、無伴奏って難しいものなんですねえ。
「いずれ暗譜して指揮を見れば合いますから大丈夫ですよ」と、励まされるメンバーたち。おそらく今は自分のことで精一杯でまわりの声を聴く余裕がない状態なのでしょう。これから超えるべき難関があることは一つの楽しみとも言えます。焦らず、前向きにまいりましょう。

褒めながらぐいぐい引っ張っていく翠さんの指導につられて、いきなりですが全体を通してハモってみました。もちろんまだ音程がおぼつかない感じですし、声も小さいですが、時々ふと美しいハーモニーが立ち現れてくる瞬間がありました。これが完成してお披露目できたらどんなにか素敵でしょう。その日を思い描いてこの夏を乗り切って行こうではありませんか!