お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_6月

2018.6.29

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」)

関東地方の梅雨明け宣言が出た今日は仙台も真夏日となりました。朝から気温は急上昇、道を歩いていると地面からの反射熱でむせ返りそうです。この暑さに負けず今日も歌って行きましょう!

さて、いつものように講師はソプラノ齋藤翠さん、ピアノ伴奏は目々澤亜紀さんです。まずは『青葉城恋唄』から練習しました。今回特に力を入れたのは「母音の響きを美しく作ること」でした。歌の盛り上がりにつられてどうしても頑張ってしまいがち。すると、その力みで口腔内がつぶれてしまい、耳障りな声になってしまうのです。翠さんは「口の中をつぶさないで、高く保ちましょう」と何度も言いました。
そして、「頑張る方向をまちがわないように」と頭の後ろに手を伸ばしながら、「頭の後ろにふわ~んと響きを作るイメージです」と説明しました。オペラアリアなどでは自分の前方へ遠く矢を射るように声を飛ばしますが、合唱はむしろその逆で、みんなで頭の後ろに綺麗な響きをつくることが大事なのだそうです。なるほど、歌とひと口に言っても表現方法はいろいろなのですね。

この歌はみんなよく知っているだけに、歌謡曲によくあるリズムのずらしが癖になっている人が多く見受けられました。「合唱では音符どおりに歌いましょう」と指摘がありました。楷書を書くような気持ちでしょうか。
一列ごとに歌ってハーモニーの確認をしたときは、恥ずかしさもあって蚊の鳴くような声のチームもありましたが、お互い聴きあうことで発見がありますね。いずれ堂々と歌えるよう、しっかり音程をからだに入れていきましょう。

声が小さいので呼吸のしかたも再確認です。肋骨や胸骨、ウエストの後ろ側を意識して、鋭く息を入れる練習をしました。ともすると口先だけで歌ってしまい、からだ全体を使って歌うことを忘れてしまいます。みなさん自身が一つの楽器として美しい歌を奏でられるように、くじけず、愉しく練習していきたいですね。夏バテ注意ですよ!