お知らせ

田子西「うたカフェ♪」_7月

2018.7.20

仙台市宮城野区にある復興公営住宅の田子西市営住宅では
町内会主催のサークル活動として、この住宅とその周辺にお住まいの方々の
交流の場「うたカフェ」を2014年10月から始めました。
昔なつかしい歌声喫茶にヒントを得て、みんなで歌い、
おいしいコーヒーとおしゃべりを楽しもうという趣向です。
復興センターでは仙台オペラ協会と協働し、音楽リーダーをコーディネートしています。
(仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」)

いやはやお暑うございます。日当たりが自慢のこの集会所ですから、今日は遮光カーテンを閉め切って、参加者が来るのを待ちましょう。この暑さでは出足も鈍るだろうとの予想に反して、23名もの参加がありました。ご来場をねぎらうと、「だって楽しみにしてるんだもの!」「気合いで来たわ!」と玉のような汗を拭いながら笑顔を見せてくださいました。どうもありがとうございます!

今日も音楽リーダーは仙台オペラ協会のソプラノ松本康子さんと岩瀬りゅう子さん、ピアノ伴奏は富樫範子さんです。ウォーミングアップはいつもより控えめに行いました。無理せずゆるゆる参りましょう。これだけの人が集まって、ゆるやかに動いて声を出し始めると、クーラーがだんだん効かなくなってきたように感じました。人体の発するエネルギーってすごいですね。

今日のプログラムは童心に帰って『手のひらを太陽に』から始まりました。みなさんの歌声がとても弾んでいきいきとしています。「生きている」「みんな」「友だち」のところでは手話の身振りを交えて歌いました。「生きる」を表す手話がちょっとガッツポーズに似ているのがなるほどなあと思いました。
『この広い野原いっぱい』では、「はひふへほ」の発音についてアドバイスがありました。なんとなく歌うと“花”が“アナ”に、“星”が“オシ”に聞こえてしまいます。「力んで呼吸を止めるのではなく、息の流れに乗せて押し出すようにして言ってみましょう」と、松本さんのリードで「あ~、は」「お~、ほ」と発声練習しました。

このほかにも合計4曲を立て続けに歌い、気持ちの良い疲労感がやって来たころにコーヒータイムとなりました。喫茶ひこのマスター西垣さんが今日も美味しいコーヒーを仕度してくださっています。さすがの暑さにほとんどの人がアイスコーヒーをご所望し、用意したものがあっという間に底をついてしまいました。

毎回、音楽リーダーによる演奏披露で締めるのですが、「今日はもう一度みなさんで歌いましょう!」と『さんぽ』を歌いました。「あるこう歩こう、私は元気」という歌詞と弾むリズムが歌っている人を本当に元気にするみたいですね。行進するように腕を振りつつ歌う人もいて、元気はつらつ、朗らかなエンディングとなりました。
全国的な酷暑が毎日の話題になっているだけに心配しましたが、参加者の皆さんの元気と笑顔にほっと安心しました。どうぞ無理なさらずお過ごしくださいね!