お知らせ

荒井東「うたごえサロン」_8月

2018.8.21

仙台市若林区にある復興公営住宅の町内会からの依頼で
2018年4月から「うたごえサロン」を荒井東市営住宅にお届けしています。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

お盆を境にめっきり秋めいていた仙台ですが、今日はきりっとした残暑に見舞われました。音楽リーダーのメゾソプラノ後藤優子さんは参加者の皆さんが元気になるようにとビタミンカラーの衣装で登場し、ピアノ田村聡子さんは少しでも見た目で涼しくしようと夏の草花のオーナメントをグリーンカーテン風に設えました。会場の窓辺には遮光のために植えられた朝顔が咲いていて、ちょうどぴったりの雰囲気になりました。

今日の課題曲の中には『栄冠は君に輝く』がありました。まさにまもなく決勝戦が始まろうという時間、しかも東北勢が決勝進出とあって気もそぞろな方もいた様子ですが、後藤さんは「願いをこめて、歌で応援しましょう!」とみなさんを促しました。毎年必ず耳にしている曲ですが、自分で歌うのは初めてという方が多い様子で「あら、けっこう難しいんだねえ」という声が聞こえました。でも、「ああー、えーいーかーんはー」という最後のフレーズはどの方も大きな声で歌っていました。がんばれ、金足農業高校!

続いては盆踊りの定番『相馬盆歌』をみんなで歌いました。「これね、浜で踊ったもんだよ」と演奏家に思い出話をするおばさまは、やおら立ち上がると踊り始めました。「ほら、あんだも踊らいん」「踊ったらいっちゃ」と勧められて、もう一人も踊り出しました。柔らかな動きにつれて手の先がぴたっと決まり、その様子の佳さに思わず見とれてしまいます。さすがですねえ。

サロンが終盤に差し掛かった頃、数名がどやどやとやってきて「時間まちがえちゃったー!」「楽しみにしてたのにー!」と大あわて。そこで、遅れてきた人たちのためにもう一度『相馬盆歌』をみんなで歌うことにしました。みなさんの手拍子も歌声も一層大きくなって、ぐっと一体感が増したようです。遅れてきた方は「すみませんねえ、ありがとうございます」と深々と頭を下げて恐縮していましたが、歌えたことに嬉しそうでした。

見送りに出た演奏家に「次は間違わないから!」「また来てね」と言いつつ、かたい握手を交わしていました。このサロンがじわじわと浸透してきているように思います。
夏の疲れが出る頃ですので、みなさんどうぞご無理なさらずに。また来月お会いしましょう!