お知らせ

泉中央南「歌声サロン」_8月

2018.8.28

仙台市泉区の復興公営住宅で2015年10月から「歌声サロン」を始めました。
復興センターでは音楽家をコーディネートし、
泉中央南町内会と協働してこのサロンを運営しています。

今日の仙台は気温はそれほど高くないものの、湿度のせいで少し歩くと汗ばんでしまいます。雨も弱まったり強まったりと生憎のお天気でしたが、たくさんの方にご参加いただきました。朝顔とひまわりに彩られた会場で、音楽リーダーのメゾソプラノ後藤優子さん・ピアノ田村聡子さんと一緒にウォーミングアップからスタートです。

 

 

本日最初の曲は、歌詞カードを見たときから「あら懐かしい~」という声があちこちで上がっていた『かもめの水兵さん』。よく知っている曲なので難なく歌えますが、音楽リーダーが「誰かこれを使ってみませんか?」と取り出したウッドブロックにはちょっと尻込み。そんな中でチャレンジしてくれた方は、リズムに乗せて軽やかな音を響かせてくれました。

 

 

次に歌ったのは『栄冠は君に輝く』。歌詞を朗読するときから声に力がこもり、音楽リーダーもびっくり。いざ歌ってみるとその力強い歌声にまたびっくりです。今年の甲子園は東北勢の活躍もあり、応援に熱が入っていた方が多かったのかもしれませんね。

本日最後の課題曲は『相馬盆唄』。皆さんこの曲で盆踊りを踊っていたようで、夏の思い出を語る声がいくつもあがります。いつもなら最初に歌詞を朗読するのですが、「ハァーアアー イヨー」とあの独特の節回しを歌わずに読んでいると何だかおかしくて、一行読んだだけで皆さん大爆笑。これは読むものじゃない、歌うものだ!ということで歌い始めれば、手拍子や「ハァ コーリャコリャ」と合いの手も調子よく、会場は大いに盛り上がりました。

 

 

たくさん歌って渇いた喉をうるおすドリンク片手に耳を傾けるミニコンサート。今回は「恋」がテーマの曲を歌ってくれました。
「みなさんの初恋はいつでしたか?」と問いかけてから歌い出したのは、石川啄木の短歌に曲をつけた『初恋』。遠く思い出される初恋の痛みを歌う後藤さんの歌声の切ない響きに、ある方は「いい声だねぇ・・・」としみじみ呟きました。2曲目に歌った『亜麻色の髪の乙女』はリクエスト曲とのこと。一転して恋の楽しさを歌うテンポのいい曲に、手拍子をしながら聴いている方が何人もいました。
アンコールに応えて披露されたのは、こちらもリクエストがあったという美空ひばりさんの『車屋さん』。曲名を言わずに始めたのですが、田村さんが前奏を弾きだした途端に「わぁっ」と小さく声を上げた方がいました。他の方も「この曲か!」と嬉しそうな表情で聴き入っていました。後藤さんがひばりさんばりの貫禄で歌い上げると、会場からはどっと歓声と拍手が沸き上がりました。

 

 

興奮冷めやらぬまま、今日の歌声サロンも無事終了しました。本日初めて参加したという方は「これ、楽しいのね。とっても楽しいのねぇ」と何度も繰り返しながら笑顔で帰っていきました。知っている歌でも知らない歌でも、みんなで歌うと楽しいのです。これからも元気に楽しく歌っていきましょう!