お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_10月

2018.10.12

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」)

朝晩冷え込むようになりました。街路樹のケヤキは葉をかさかさと鳴らし始めています。そろそろ落ち葉の季節ですね。さあ今日も講師の齋藤翠さんとピアノ伴奏の目々澤亜紀さんと一緒に練習に励みましょう。

恒例の股関節回しや鎖骨マッサージ、全員肩もみでウォーミングアップ。新たなメニューとして早口言葉が課せられました。単なる早口ではなく、歌うときに欠かせない「あくびののど」と「大きな飴玉」をイメージしながら言うのです。
もごもごしてみなさん最初は爆笑していましたが、その後うたった『青葉城恋唄』では言葉のさばきが滑らかになって、効果が感じられたようです。
そして、楽譜を持つ手の角度や姿勢を自覚してもらうために、鏡を見ながら練習しました。
「お客様にエネルギーを届かせるためには、からだ全体を使って歌うことが必要です!」と翠さんは言いました。自分と楽譜の関係で終始していては、人の心に届く演奏ができません。姿勢も表情もすべてが演奏のうちです。メンバーはなるほどそうだなあ、うんうんと大きく頷いていました。

「この部分は暗譜をして、顔を上げましょう」という注文が徐々に増えていきます。歌うことはお客さんとのコミュニケーションであることを改めて気づかされます。自分たちで歌って楽しいだけでなく、会場全体で歌を楽しめるようになりたいものですね。2月の本番を想定しながら、練習にじわじわと熱が高まりゆく秋の日でした。