お知らせ

田子西第二「歌う♪こだまの会」

2018.10.11

仙台市宮城野区の田子西地区は災害公営住宅の建設や防災集団移転で大きく様がわりした地域です。大規模な集合型住宅である田子西第二市営住宅の町内会から「隣の田子西市営住宅でやっている歌の会をこちらでも開いてほしい」と依頼がありました。お隣りの災害公営住宅で定期開催している「うたカフェ」にこちらの住民の方が何人か参加しているので、その噂が町内会の役員さんのところまで届いたものと思われます。
ところで、こちらの町内会は「こだま町内会」という名前がついています。お住まいの人たちの声がこだまするような、交流が盛んなコミュニティを目指してつけた名前だそうです。今回ご新規の歌の会はそれにちなんで「歌う♪こだまの会」と命名しました。歌声がこだまする楽し気なイメージです。

出演は仙台オペラ協会ソプラノ大河原真歩さん、仙台を拠点に全国で活躍するピアニスト・作曲家の稲垣達也さんです。今回初登場のお二人は盛りだくさんなプログラムを用意して来てくださいました。
まずは準備体操から。真歩さんのリードで首筋や脇をじっくり伸ばします。「いい声で歌うためにはからだのあらゆる部分が関係します」と耳や手、足先も入念にマッサージしました。発声練習では、ろうそくの炎を吹き消すイメージで呼吸のワークをし、また、声をボールに託して「ららら~らら」と歌いながらキャッチボール。男性参加者が臆せずトライしてくださいました。

さらに真歩さんは得意のイラストで歌に大切な三要素「姿勢」「呼吸」「表情」を解説しました。わかりやすい説明に「へ~」「なるほどね~」と感心している人が多くいました。
さあ準備は万端、いざ歌のコーナーへと移りましょう。『里の秋』『知床旅情』など唱歌や懐メロをみんなで一緒に歌いました。たっぷりウォーミングアップしたからか、どの方も伸び伸びと歌うことを楽しんでいた様子です。稲垣さんの流麗な演奏と真歩さんの朗らかなリードがきっとみなさんの歌声を引き出したのでしょう。歌の上手な人もそうでもない人もゆったりと揺れていました。

あっという間に時は過ぎ、初めての「こだまの会」は無事閉会となりました。終わるや否や「次もまた来てね!」のラブコールがあちこちから上がりました。「こんなに声を出したの久しぶり!」「ほんと気持ちがいいねえ」とたくさんの人が話しかけてくださいました。
町内会長さんをはじめ、役員さん方が会場設営やコーヒーの支度を率先してやってくださったおかげで、私たちもスムーズに進行することができました。また次回を企画したいと思います、今後ともよろしくお願いします!