お知らせ

大槌・特養ホーム三陸園「懐かしのメロディーコンサート」

2018.8.8

大槌町吉里吉里(きりきり)の高台にある、特別養護老人ホーム三陸園・在宅複合型施設ゆーらっぷ。大槌町社会福祉協議会からのご紹介で、今回初めて訪問させていただきました。コンサートには、同法人が運営する2つのデイサービスの利用者さんと、つつみこども園から年長さんもやってきて、100人近いお客様となりました。リハーサルから既に、会場でお待ちになっているお客様もいて、「あざみの歌」や「月の沙漠」が始まると、懐かしそうに目を閉じて聴き入る方が何人もいらっしゃいました。

こちらでも、まずは「ユモレスク」から始まって、「月の沙漠」「川の流れのように」「あざみの歌」など、ご年配のみなさんにきっと懐かしいだろうという曲を、駒込さんが集めてくださいました。予想通りに、いずれの曲も、自然と口を突いて歌い出す方がたくさんいらっしゃり、また「川の流れのように」などは、しみじみと聞き入っていらっしゃる様子も見受けられました。

つつみこども園の子どもたちは、「おばけなんてないさ」をお客さんの方を向いて、ピアノとヴァイオリンに合わせて歌ってくれました。つつみこども園と三陸園は、普段から交流の機会があるそうで、聞いてくださったおじいちゃんおばあちゃんから、拍手をたくさんいただきました。

実は普段から、「リンゴの唄」「丘を越えて」「青い山脈」がレパートリーだという子どもたち。園長さんのお取り計らいでアンコールには「青い山脈」のリクエストが。演奏の前に、こども園の先生から「おばあちゃんおじいちゃんと、手を取り合って、お遊戯しましょう!」との掛け声。普段から交流しているからこその機転に、おばあちゃんたちも皆嬉しくて、大盛り上がり。会場の空気が、一瞬にしてひとつにまとまるというのを、これほど実感するのは、なかなかないことでした。

終演後には、出演者に声を掛けてくださる方がたくさん。「とっても素晴らしかったわよ」「今日は本当にありがとう。また来てくださいね」「懐かしい歌がいっぱいで、嬉しかった!」その傍ら、子どもたちは、自ら、おばあちゃんたちの車イスを押して、お部屋やエレベーターの前まで、移動のお手伝い!誰に言われるわけでもなく、どの子も自然に体が動くことに感激しました。そんな子ども達の姿に、ここまでの移動と公演続きで、少し疲れのあった演奏家・スタッフ一行も、一気に元気に。音楽が溢れた嬉さだけでなく、来てくれた子ども達の存在や、秘めているエネルギーのようなものの大きさに、会場のみんなが元気をいただいたひとときでした。