お知らせ

田子西第二「クリスマスコンサート♪」

2018.12.16

10月に歌の会をお届けした田子西第二市営住宅へ、今回は「クリスマスコンサート」をお届けしました。
寒さに体を縮めながら集会所にお邪魔すると、町内会の皆さんがすっかり会場設営をしてくださっていました。事前申し込みで参加者を募ったところ、50人もの応募があったそうで、会場内には椅子がぎっしり並んでいました。

そして玄関を入ってすぐから会場内に至るまで、装飾の華やかなこと!ドア、壁、天井、窓辺と会場中を彩るクリスマス飾りは、町内会のみなさんが今日のコンサートのために、なんと10月頃からこつこつと作り溜めていたとのこと。色画用紙やレースペーパーで作ったオーナメントや、ストローや果物を包むネットをリサイクルしたアイディア作品でいっぱいの会場は、入っただけでクリスマス気分が盛り上がってきます。
またこの町内会では月1回、子どもと大人の交流の場「お茶の子さいさいプロジェクト」を開催していて、今日の飾り作りは子どもたちもお手伝いしてくれたそうです。コンサートにもたくさんの子どもたちが参加してくれて、自分がつくったオーナメントを見つけると嬉しそうにしていました。
開会に先立って挨拶された町内会長さんは「みなさんのご協力のおかげで、今日のコンサートを開催することができました」と感謝を述べられました。

 

 

さて本日ご出演いただくのは、フルートの宮地夏海さん、ピアノの菅野明子さんのお二人です。クリスマスらしく赤と緑のドレスで現れたお二人に、最前列に座っていた女の子から「すっごく可愛い!きらきらしてる~!」と大きな声が上がりました。
まず最初に演奏されたのはゴセックの『ガヴォット』。CMなどによく使われる曲なので、ご存知の方も多かったのではないでしょうか。スタッカートの旋律が可愛らしく、これから始まるコンサートへのワクワクした気持ちがふくらむようです。
続いて宮地さんから「私のお気に入りの曲です」と紹介された『ロンドンデリーの歌』。様々な歌詞がつけられて親しまれているアイルランド民謡で、日本では『ダニー・ボーイ』のメロディとして知られているでしょうか。ゆったりとして優しいメロディに、多くの方がうっとりとした様子で聴き入っていました。
その後は恋の歌を2曲。モーツァルトの『恋とはどんなものかしら』、プッチーニの『私のお父さん』が演奏されました。曲名は知らない様子の子どもたちでしたが、目の前で演奏される音楽の素晴らしさは伝わっているのですね。静かに聴いていてくれています。

 

コンサートの中盤、宮地さんがフルートの構造を解説してくれました。「穴を押さえる指の動きはリコーダーとほとんど同じなんですよ」という説明は、子どもたちには分かりやすかったようです。するとおもむろに水が入った瓶を取り出し、「フルートを鳴らすように、この瓶を使っても音が出せます。水の量で音の高さが変わるんですよ」と説明する宮地さん。瓶に息を吹きかけると、思っていた以上にしっかりと音が出ます。その音色に大人のみなさんも「ほぉ~」と感心した様子でした。その後菅野さんやスタッフも交えて『チューリップ』の演奏に挑戦。うまく音が鳴らせない人もいましたが、身近なもので作れる楽器に子どもたちは興味津々でした。ぜひおうちでやってみてくださいね。

 

楽器紹介のあとは、ホルストの『木星』と一青窈さんの『ハナミズキ』が演奏されました。『木星』という曲名だけではピンとこなかったようですが、曲が始まると「あぁこれ!」とあちこちから嬉しそうな声があがりました。続く『ハナミズキ』は知っている子どもたちも多かったようで、楽しそうに聴いてくれました。
さらに大人っぽく、ジャズの『ムーンライト・セレナーデ』と続き、最後はクリスマスらしく『ウィンター・ワンダーランド』で締めくくりとなりました。
アンコールには会場のみなさんと一緒に『きよしこの夜』を歌いました。大人も子どもも声を合わせて一緒に歌っている光景がとても優しく、素敵なものに感じられました。

 

コンサート終了後はクリスマスツリーの点灯式やプレゼント会が行われ、子どもたちは大はしゃぎ。今日まで色々と準備をしてきたみなさんも。その笑顔が見られて本当に嬉しそうな様子でした。