復興センターでは、仙台市宮城野区の防災集団移転地である田子西中央地区にて
未就学児と保護者の方を対象とした音楽あそびの会「音楽ひろば」を2018年12月から始めました。

田子西中央地区は真新しい戸建て住宅が建ち並び、公園では普段から子供たちが元気に駆け回っています。町内会長の片桐さんから「若いお母さんたちの横のつながりを作るために何かできないだろうか」と相談を受けました。
そこで、お母さんたちがまずは顔見知りになれるように、そして子供たちが音楽のたのしみを知るようにと毎月一度「音楽ひろば」を開くことになりました。復興コンサート等に数多くご参加いただいている仙台チェンバーアンサンブル代表の叶光徳さんを音楽リーダーとし、乳幼児親子向けのプログラムをお届けします。
初回となる今日は「おんがくのクリスマスパーティー」と題し、コンサート形式で音楽あそびをしました。出演はクラリネット叶光徳さん、パーカッション小林直央さん、ピアノ八巻和也さんのトリオです。会場には0歳児から6歳児まで9名と保護者の方が集まりました。
リズムに乗って手拍子する子、立ち上がって踊り出す子、恥ずかしがってママの背中にしがみつく子など、反応はさまざまですがみんなそれぞれに楽しそうでした。子育てで毎日多忙なお母さんたちにも音楽は良い気分転換になっていた様子です。
一緒に手あそびしたり、歌ったり。『ジングルベル』では子供たちに鈴が配られ、小林さんがプロの鳴らし方を伝授しました。「鈴を持つ手はグー、たたく手はパーだよ」と説明すると、みんな真似して上手に鳴らしていました。

終わったあと、演奏家は出口でお見送りをしました。子供たちはにこにこしながら帰って行きました。その様子を見守る町内会長さんもニコニコ笑顔で「生の音楽はいいねえ」と言いました。
この「音楽ひろば」はこれから参加者のみなさんと一緒に作って行こうと思います。聴くだけに留まらない、さらに豊かな音楽のたのしみ方を探していきましょう。どうぞよろしくね！