お知らせ

泉中央南「歌声サロン」_12月

2018.12.25

仙台市泉区の復興公営住宅で2015年10月から「歌声サロン」を始めました。
復興センターでは音楽家をコーディネートし、
泉中央南町内会と協働してこのサロンを運営しています。

今年最後の「歌声サロン」はちょうどクリスマスと重なりました。集会所には大きなクリスマスツリーとリースが飾られていました。数日前に町内会の催し物があったそうで、それはちょうど良いタイミングでしたね。音楽リーダーのメゾソプラノ後藤優子さんとピアノ田村聡子さん持参のオーナメントや小道具をさらに追加して、会場めいっぱいにクリスマス気分が高まりました。
この時季としてはちょっと暖かな午後、会場には30名弱の参加者が集まりました。「こないだまで入院してたんだけど、やっと出て来られるようになったから…」と言う方や、「年末は息子の居る東京に行くので、今日は参加できず残念です」と直筆の手紙を町内会の役員さんに託して行かれた方もいて、このサロンの愛されぶりにスタッフ一同あらためて感激しました。ありがとうございます。
さて、まずはゆっくりと準備体操と発声を。自分のからだに向き合う大事な時間ですね。

 

 

最初の歌は『きよしこの夜』、やはり今日のこの日には欠かせない歌です。どなたもよくよくご存じの歌ですが、改めて歌詞を朗読し、イメージを膨らませて歌うと味わいが深まります。ゆったりした旋律に、心が温かく静まるように感じました。みなさんにとって今年はどんな一年だったのでしょうね。

きよしつながり、という訳ではないですが町内会からリクエストがあった『きよしのズンドコ節』も歌いました。例の「き・よ・し!」の掛け声もさることながら、町内会長さん直々にリズム体操を交えてにぎにぎしく歌いました。いつもこの曲で健康体操をしているそうです。歌舞音曲は健康の素かもしれません。いいですね!
お茶で一服しながらのミニコンサートで、シューベルト『アヴェ・マリア』が演奏されると「ああ、聴きたかった…」「うれしいなぁ…」との声が聞こえてきました。
『酒と泪と男と女』では数少ない男性参加者が歌の世界にぐっと惹き込まれていました。特に「俺は男、泪を見せられないもの」というところにとても共感していたようにお見受けしました。男性は無口な方が多いので本当の胸の内はわかりませんが、それでもいつになく真剣な表情をして演奏家を見つめている様子にこれまでのご苦労が偲ばれるようでした。

締めのクリスマスソングメドレーは日本語で、英語で、聖歌風に、ジャズ風に、とおなじみのスタンダードナンバーが次々と登場し、参加者のみなさん大満足&大喝采の終演となりました。
「あ~来て良かったぁ」「元気をもらいました、ありがとう」「ご苦労様ね~」と笑顔を見せるみなさんに後藤さんも田村さんも「こちらこそありがとうございます!」「リクエスト、何かありませんか?」とさらに意欲を燃やすのでした。
後片付けも町内会役員の方たちと一緒に行ないます。皆さんに支えられてこのサロンは楽しく続けることができています。今年もお世話になりました。また来年、元気でお会いしましょうね!