お知らせ

田子西中央「音楽ひろば」_1月

2019.1.25

復興センターでは、仙台市宮城野区の防災集団移転地である田子西中央地区にて
未就学児と保護者の方を対象とした音楽あそびの会「音楽ひろば」を2018年12月から始めました。

先月の「おんがくのクリスマスパーティー」に続く2回目「がっきをつくってあそぼう!」を開催しました。日差しはあるものの、気温はあまり上がらない寒い朝です。寒さのせいか、それとも最近猛威をふるっているインフルエンザの影響か、なかなか参加者がいらっしゃらず・・・と思っていたところへ、お母さんに連れられた兄弟が来てくれました。セッティングされたピアノやドラムセットを興味津々に眺めながら、始まるのを待っています。
さらに「大きいおともだち」数名も顔を出してくれたところで、クラリネット叶光徳さん、パーカッション小林直央さん、ピアノ八巻和也さんによる『マンボNo.5』の陽気なメロディで音楽ひろばが始まりました。

『おもちゃのチャチャチャ』にのせたリズム遊びでは恥ずかしそうにお母さんにくっついていた兄弟ですが、続く名前呼びゲームでは、自分の名前が呼ばれると手をあげてお返事してくれました。大人も子どもも一緒になって、リズムにあわせて「◯◯くん」「はーい」「△△ちゃん」「はーい」と名前を呼び合っていると、お互いの距離がぐっと近づいたような気がします。

場の空気もほぐれたところで、今度は楽器づくりに挑戦です。スネアドラムや太鼓、ペットボトルにビーズを入れたマラカス、そしてクイーカというブラジル楽器をみんなでつくります。ペットボトルにこぼさないようビーズを入れたり、できあがった楽器にテープを貼って装飾する子どもたちの顔は真剣そのもの!周りの大人たちもその様子をほほえましく見守りながら、めいめいに好きな楽器を完成させました。

その楽器を使ってもう一度『おもちゃのチャチャチャ』を演奏してみると、子どもたちは先ほどまでの恥ずかしそうな様子から一転、元気に太鼓やマラカスを演奏してくれました。次の『情熱大陸』では楽器ごとに異なるリズムでの演奏にチャレンジしましたが、これまた大盛り上がり。太鼓を叩いたりマラカスに持ちかえたり、クイーカに挑戦したりと、楽器の演奏に夢中です。
そのあとも『エル・クンバンチェロ』や『マンボNo.5』といったアップテンポの曲を一緒に演奏し、終わるや否や拍手喝采。全力で演奏を続けていた子どもたちは汗だくになっていました。最初はちょっと緊張していたようですが、楽しく演奏したあとのにこにこ顔に、大人たちも笑顔で拍手を贈りました。

おうちでも音楽を楽しんでいただけたらと、作った楽器はお持ち帰りいただくことに。兄弟も自分たちでつくった太鼓とマラカスを持ってうれしそうに帰っていきました。
そして帰り際に集会所の隣にある広場を見ると、太鼓を抱えたまま走り回っている2人が。気に入ってもらえたようでうれしいです。手を振ると、太鼓を叩いてさよならのご挨拶をしてくれました。

聴いて楽しむ音楽もすてきですが、一緒に演奏することもまた楽しいものです。使う楽器を自分でつくったとあれば、その楽しさも倍になるのではないでしょうか。身近なものでつくれる楽器はたくさんあるので、ご家族やお友達同士でもチャレンジしてみてほしいですね。
来月の音楽ひろばは「うた」をテーマに開催します。どんなことをしているのか、ちょっと覗いてみるだけでも構いません。お時間ある方はぜひ足をお運びください!