お知らせ

田子西中央「音楽ひろば」_2月

2019.2.22

復興センターでは、仙台市宮城野区の防災集団移転地である田子西中央地区にて
未就学児と保護者の方を対象とした音楽あそびの会「音楽ひろば」を2018年12月から始めました。

今日の仙台は日差しがたっぷり降り注ぎ、気温がぐんぐん上がりました。音楽ひろばの開催も今日で3回目。会長さんをはじめ町内会の方からお声がけいただいたおかげで、たくさんの親子が参加してくれました。今日のテーマは<「ことばがおどる」かみしばい>。いったいどんなことをするのか、集まったこどもたちはおやつを食べながら開演を待っています。

本日の音楽ひろばは、クラリネット叶光徳さん・パーカッション小林直央さん・ピアノ八巻和也さんの3人によるメヌエットでスタートしました。演奏が始まると、子どもたちの意識は一気にそちらに集中します。目の前で鳴らされる楽器に興味津々なのでしょう、思わずそばに寄って行ってしまう子もいました。

続いて叶さんが「今日は何の日でしょうか?」と質問すると、女の子が「ねこの日!」と元気に答えてくれました。2月22日は「にゃん・にゃん・にゃん」で猫の日だそうです。そのことにちなんで、みんなで『こぶたぬきつねこ』を手遊びしながら歌います。さらにこの会の恒例となっている名前呼びゲームにもみんなで挑戦し、楽しいウォーミングアップとなりました。

さて、いよいよ紙芝居の始まりです。子どもたちは舞台付の紙芝居を見るのは初めてだったかもしれませんね。一方の大人たちは「懐かしいねぇ」とどこか嬉しそうな様子です。
今日読んだのは『ぴったんこってきもちいいね』という紙芝居。あっちゃんという女の子が、手やほっぺを猫やうさぎといった動物たちとくっつけてみる(ぴったんこする)、というお話です。もちろん音楽ひろばで上演される紙芝居なので、ただお話を聞くだけではありません。うさぎがピョンピョン跳ねる音など、話の展開に合わせて音楽や効果音が演奏されるので、アニメーションを見ているような楽しさがあります。さらに何度も出てくる「♪ぴったんこ、ぴったんこ ♪なにとなにで ぴったんこ」というセリフはみんなで一緒に歌い、歌で紙芝居に参加しました。
紙芝居を聞き終わったあとは、実際にぴったんこをしてみました。紙芝居に出てきた手や足の裏をはじめ、思い思いの場所をぴったんこ。中には頭のてっぺん同士を「ごっつんこ」する子もいて、あちこちで笑い声が上がりました。

 

 

実はこの紙芝居に音楽はありませんでした。お話の中で演奏された一連の曲は、小林さんが今日のために作曲してくれたものです。それを聞くと子どもたちはもちろん、大人からも驚きの声と拍手がわきました。「曲をつくるには、歌詞とメロディが必要なんです」と言う小林さん。今回は紙芝居という”歌詞”にメロディをつけたんですね。
というわけで、次は作詞に挑戦しました。<た ご に し>の4文字から始まる単語をみんなで考えてもらいます。たまご・ごりら・にんじん・しんかんせん etc・・・色々な言葉が出ましたが、なんと、この言葉を使った『田子西ソング』を小林さんが作曲してくれるそうです!はたしてどんな曲ができあがるでしょうか、楽しみです。

 

 

最後は幅広い世代に親しまれている『だんご三兄弟』、そしてみんなで歌ったぴったんこの歌が様々な曲調やリズムで演奏される『ぴったんこ変奏曲』が披露されました。じっと演奏家を見つめる子、一生懸命マラカスを鳴らす子、さらにはダンスをする子、とそれぞれに音楽を楽しんでいたようです。演奏が終わると、ダンスをしていた女の子は「あれ?」という顔をして動きを止め、会場を後にする演奏家たちをちょっとさびしそうに見つめていました。来月も来ますから、また聴きにきてくださいね!

 

 

楽器を片付けてしまう前に、小林さんが子どもたちにスネアドラムやグロッケンを演奏させてくれました。最初はちょっと遠慮がちでしたが、あっというまに夢中になって叩きだし、お母さんに呼ばれてもなかなか離れません。その表情が本当にキラキラしていて、全身で演奏を楽しんでいるのが伝わってきました。

 

次回の音楽ひろばではソプラノの都築紘子さんが「うたのおねえさん」として加わり、『田子西ソング』がお披露目されます。ぜひまた参加して、完成した曲を一緒に歌ってくださいね。もちろん初めて参加される方も大歓迎です!どうぞお気軽にお越しください!