お知らせ

泉中央南「歌声サロン」_2月

2019.2.26

仙台市泉区の復興公営住宅で2015年10月から「歌声サロン」を始めました。
復興センターでは音楽家をコーディネートし、
泉中央南町内会と協働してこのサロンを運営しています。

早いもので2月ももうすぐ終わりです。昨日までは季節外れなくらいの温かさだったというのに、今日は一転して冬の寒さに逆戻り。冷たい風に体を縮めながら集まって来たみなさんを、会場に飾られた梅や椿の花々が迎えます。音楽リーダーのソプラノ後藤優子さんとピアノ田村聡子さんのお2人は、リクエストがあった曲をたくさん用意してきてくれました。

 


まずは『雪の降る街を』を歌いました。冬の定番曲として歌ったことがある方も多いのでしょう、嬉しそうな顔があちこちでみられました。歌う前に、いつも本当によいお声で歌ってくれる泉中央南のみなさんへ、「もっと上手に歌えるように」と後藤さんからワンポイントアドバイス。「雪の降る街を 雪の降る街を」「この想い出を この想い出を」のように歌詞がリフレインする部分では、2回目により気持ちを込めて歌うと曲のメッセージが伝わりやすいとのこと。

それを意識して歌ってみると、みなさん何と表現力の豊かなことでしょう!アドバイスがあった部分はもちろん、それ以外でも歌い方に強弱をつけるなど、歌詞やメロディにそった表現をしていました。最後の高音ものびやかに歌い、その素晴らしい歌声に音楽リーダーの2人からも「ブラボー!」の声が上がりました。
その後も続けて2曲熱唱した後はコーヒータイム。気持ちよく歌ったあとは、おしゃべりの声もいつも以上に弾んでいるように感じます。

 

 

ミニコンサートのコーナーでもリクエスト曲を中心に披露されました。『あずさ2号』では後藤さんと田村さんが狩人顔負けのハーモニーを奏で、曲が終わると同時に拍手喝采。今度は客席から「ブラボー!」の声が上がりました。
恒例となっているお見送りで、ある方が「歌いながら泣いちゃった」と教えてくれました。クラシックから歌謡曲、演歌と様々な音楽に触れる歌声サロンでは、思い出深い曲に出会って感情を揺り動かされることもあるでしょう。もうすぐ震災から8年。歌声サロンの場が、みなさんの生活の中で楽しく、安らげる時間となっていればいいなと思います。