お知らせ

田子西中央「音楽ひろば」_3月

2019.3.22

復興センターでは、仙台市宮城野区の防災集団移転地である田子西中央地区にて
未就学児と保護者の方を対象とした音楽あそびの会「音楽ひろば」を2018年12月から始めました。

ここ数日あたたかい日が続いています。今日も朝から日差しが降り注ぎ、カーテンを開けた集会所の室内もあっという間に室温が上がりました。
会場の準備をしながら、町内会長さんが「口コミでお母さんたちに広がっているみたいだよ」と教えてくれました。その言葉通り、今日はたくさんのお友だちが集まってくれました。一番乗りでやってきた女の子は先日幼稚園の卒園式を迎えたばかりだそう。「歌が好きだから聴きにきたの!」とワクワクしながら開演を待っていました。

今日の音楽ひろばには、もうすっかりおなじみになったクラリネット叶光徳さん・パーカッション小林直央さん・ピアノ八巻和也さんの3人に加え、「うたのおねえさん」としてソプラノ都築紘子さんが参加してくれました。ピンクのドレスを着た都築さんが登場すると、子どもたちだけでなくお母さん方からも歓声があがります。4人が演奏する『カントリーロード』に、子どもたちも手拍子で参加していました。
続いて、てあそび歌『パンダ・うさぎ・コアラ』に挑戦。みんな叶さんのお手本を上手にまねしています。曲がだんだんとテンポアップしていくと、子どもたちはキャアキャアと笑いながら手を動かしていました。

 

 

さらに先月に続き、今回も紙芝居が披露されました。今回用意したのは『たまごがころべば』。歌がついている作品なので、豪華にも生演奏つきの紙芝居が始まりました。にわとりがたまごを産む場面から始まり、坂道を転がったたまごがゴリラに当たって、カラスの群れが飛び立って…紆余曲折を経て再びたまごがゴリラに当たる、というオチに、子どもたちからは「繰り返しだ!」とどっと笑いが起きていました。

 

 

さて、前回の音楽ひろばではオリジナルの田子西ソングをつくるために、みんなで歌詞を考えました。たまご、ごはん、ニンジン、さらにはしたぎ(下着)など、色んな言葉が登場しましたね。その言葉を使って、小林さんが「田子西てあそび歌」を作ってきてくれました!曲名のとおり、歌詞に合わせた振り付けもある楽しい曲です。子どもたちもすぐに振り付けを覚え、みんなで一緒に歌うことができました。世界でたったひとつの、田子西中央地区のオリジナルソングです。これから色んなところで歌ってもらえたらうれしいです。

 

 

その後も小林さんのリードでリズム遊びにチャレンジしたり、子どもたちが大好きな『夢をかなえてドラえもん』を聴いたり、とたっぷり音楽を楽しみました。やがて子どもたちからも自然に手拍子がわくようになっていて、その生き生きとした表情を前に、4人の音楽家も楽しそうに演奏していました。
音楽ひろばが終わったあとには楽器の演奏も体験してもらいました。ノリノリでスネアドラムを叩く子、シンバルの音にびっくりする子、お友達に習った「ねこふんじゃった」をピアノで弾く子、と思い思いに楽器に親しんでいます。その様子を、お母さん方も目を細めて見守っていました。

 

 

4月から幼稚園や小学校に入るお子さんも多いそうで、お母さん方は色々と情報交換をしていたようです。音楽ひろばを始めるにあたり、会長さんは「若いお母さんたちの交流の場を作りたい」と仰っていましたが、少しずつそういった場になれていれば嬉しく思います。
音楽ひろばは次年度も継続して開催する予定ですので、ぜひまた遊びに来てくださいね。