お知らせ
みやぎの「花は咲く」合唱団_7月
- 2019.7.3
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≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」梅雨らしい天気が続いていたのも束の間、急に暑さが厳しくなってきました。今日も日差しがジリジリと肌を焼くのが感じられますが、時折思いがけず爽やかな風が吹き抜けるのが心地いいです。あちこちで盛りを迎えている紫陽花も目を楽しませてくれます。
暑くなると出かけるのも億劫になりがちですが、合唱団のメンバーは元気に集まってくれました。仙台オペラ協会のソプラノ齋藤 翠さんと、ピアノ目々澤亜紀さんと一緒に今日もはりきって練習していきましょう!
すっかり恒例となった股関節回しの運動から声出しまで、ひと通りのウォーミングアップを済ませたあとはしきりに汗を拭く人も。それだけ体を使っているということですね。今日の練習はメドレー『ふるさとの四季』でスタートしました。メンバーには前回の練習後、翠さんと亜紀さんに録音していただいた自主練習用のお手本CDを配っていましたが、みなさんしっかり聴き込んできてくれたようです。音取りはほとんど問題がないくらいの状態になっていて、翠さんも驚いていました。
コーラスの部分では綺麗なハーモニーが聴こえる分、気になるのはユニゾンで歌う部分です。合唱団がこれまでに歌ってきた曲と違い、このメドレーでは伴奏が歌の旋律をほとんど弾かないので、音がとりにくいのかもしれませんね。さらに一部ではアカペラに挑戦するのですが、その部分の音取りにも少し課題がありそうです。
「みなさんの音程のストライクゾーンが、今はちょっと広すぎますね」と翠さん。正解の音の高さの周辺を、何となく歌っている感じがするとのこと。もっと自分の音を繊細に聴いてください、とアドバイスを受けて再チャレンジしてみると、大分精度が上がったようです。
アカペラの部分は、いざとなれば伴奏をつけて歌うことも可能です。しかし、できればアカペラで歌いたいですね、という翠さんの言葉に「そうね」「やりたいね」という声が次々に上がり、みなさんの熱意が感じられました。今後の練習で仕上げていけるよう、頑張りましょう!
目標も定まったところで『荒城の月』を歌ってみると、こちらは音が安定していて、歌っている自分たちも驚くほど美しいハーモニーが生まれました。前回はお化け屋敷のごとき雰囲気を醸し出していたのですが、今日は夜空に美しい月が輝いていたようです。歌い終わると「今のよかったよね!」という声があちこちで上がりましたが、そのお顔の嬉しそうなこと。何かができるようになる、というのは本当に楽しいことですね。
音程が大分しっかりしてきたので、今日は歌い出しの準備や姿勢といった細かい部分の練習に時間をかけました。特に姿勢は、意識しないとついつい前かがみ気味になってしまいます。「オペラはもちろんですが、お能でも胸を開いて肩を下げるそうですよ」という翠さんにならって、歌うときは胸を開くことを心がけました。前回から一カ月足らずの間に、みなさん本当に上達していました。毎日歌って練習したという人、家では大きな声を出せないので歌えなかったけど、練習CDは毎日欠かさず聴いていたという人、それぞれの方法で自主練習に励んでいたようで、その成果が今日の練習にばっちり表れていました。
世間一般の学生さんは今月末から夏休み。翠さんからは「もっと”積極性”を持ちましょう」という課題も出たことですし、合唱団も夏休みの宿題に取り組むように、日々練習を積み重ねて課題をクリアしていきましょう!
次回の練習は8月2日(金)です。どうぞ体調には気をつけて、元気にお過ごしくださいね。