お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_8月

2019.8.2

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

全国各地で猛暑というニュースが連日聞こえてきます。仙台も例にもれず暑い日が続いています。集まってきたメンバーもなんとなくけだるい様子。そんなときこそ朗らかに歌って心身をリフレッシュしようではありませんか。今日も講師のソプラノ齋藤翠さんとピアノ伴奏の目々澤亜紀さんはハツラツと練習会を進行しました。

今日のメインテーマは「声の支え」と「声の響かせ方」について。夏季特訓さながらに、翠さんはさまざまな方法を紹介し、メンバーは果敢に挑戦していました。

胴体の前~横~後~全面を膨らませてしっかり呼吸することから始まり、まっすぐ立った姿勢から少し前傾・後傾して丹田を探したり、踵を大きく上げ下げして地面に当たる振動から内臓感覚を探りました。
「声を出すときには、このお腹の奥のところの支えが大事なんです」との説明でしたが、メンバーの多くは「ん~?」「これかなぁ?」とわかったようなわからないような顔をしていました。いわゆるハラの感覚ってなかなか難しいですよね。

そこで翠さんは別のやり方を試しました。声を伸ばすときはみぞおちを前に出して胸を開いていくようにする、というものです。あくびしながら伸びをするイメージに近いかもしれません。または胸の真ん中でバラがゆっくり開花してゆくという感じでもいいでしょう。意識は胸に置くのですが、なぜか自然にお腹が安定して声量が増し、声が伸びやかになったのがわかりました。フシギですね。胸を開くと見た目も良くなるので一石二鳥ですね。
「ただし、腰骨は反らさず、尾骶骨は下を向けたままですよ」とアドバイスがありました。「えッ⁉…難しい!」との声が聞こえてきましたが、ぜひマスターしていただきたいと思います。

連日の暑さと湿気で声もぐったり、言葉が床に落ちていくような、全体的にやや暗い感じがありました。明るい響きをつくるために「声は頬骨より上で鳴らしてください」「下あごは使わないように!」としばしば注意されていたのですが、なかなか効果が見えてきません。そこで、これまた奇妙な提案がありました。翠さんいわく「両方の人差し指を出して、目の前で回しながら歌ってみましょう」

みなさん「え~」と笑いましたが、実際にやってみると、これが効果てきめん!見事なまでに声が明るく軽やかになったのです。ハムスターが回し車で遊ぶ軽快さに通じるものがありました。歌の練習方法はいろいろあって面白いですねえ。

さて、次回の練習は9月末の予定です。メンバーのみなさん、今日のワークを忘れずに、夏バテ注意でお過ごしくださいね。