お知らせ

荒井東_「うたごえサロン」10月

2019.10.15

仙台市若林区にある復興公営住宅である荒井東市営住宅町内会からの依頼で
2018年4月から「うたごえサロン」をお届けしています。
(仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」)

清々しい秋晴れの空が広がるなか、荒井東市営住宅に「うたごえサロン」を届けました。県内でも台風19号による被害があちこちで報告されていますが、こちらは特に大きな影響はなかったようでほっとしました。
うたごえサロンでは、先月開かれた町内会の敬老会に「カンナコーラス隊」として出演し、『みかんの花咲く丘』など3曲を披露しました。その評判がとっても良く、町内会長さんは敬老会終了後にたくさんの方からお褒めの言葉を頂いたそうです。それを聞いたコーラス隊のメンバーは照れながらも嬉しそうな笑顔を見せ、音楽リーダーのメゾソプラノ後藤優子さんとピアノ田村聡子さんも「本当にすばらしい歌声でした!」と健闘を讃えました。敬老会での歌声が素晴らしかったからと、ご新規の方も参加してくれました。
会長さんからの報告で自信が出たのでしょうか、今日は発声練習からとても大きな声が出ていました。声を出すと気分も良くなって、いつもよりたくさん笑える気がします。折しも芸術の秋、今日も元気に歌っていきましょう!

 

本日最初の曲は『ゴンドラの唄』。この曲はファンが多い曲で、今日もリズムに合わせて体を揺らしながらうっとりとした表情で歌っている方が何人もいました。一部言葉の入れ方が難しい部分もありましたが、後藤さんのジェスチャーに合わせて何度か練習してみるとすぐに正しく歌えるようになっていました。この飲み込みの早さが荒井東市営住宅のみなさんの素晴らしいところですね。2曲目の『銭形平次』では時代劇の主題歌ながら意外とアップテンポな曲にも挑戦。歌ったのは初めてという方が多かったようですが、こちらも大きな声で歌ってくれました。
今日のうたごえサロンには小学1年生の女の子も参加してくれました。秋休みで学校がお休みだそうで、後藤さんたちがリハーサルしているのを聴いて「見学してもいいですか?」と集会所に入って来てくれた子です。今日歌ったのは知らない曲ばかりだったのですが、楽器を演奏するのが好きだということで、カスタネットやウッドブロックを使って演奏に参加してもらいました。

 

さて、本日のミニコンサートは秋らしい曲をお届けしました。『別れのブルース』と『サン・トワ・マミー』は切ない女の恋心をしっとりと歌った名曲です。参加者の女性陣は歌詞に共感を覚える分部が多かったのでしょうか、語り掛けるように歌う後藤さんを食い入るように見つめ、その歌声に聴き入っていました。先ほどみんなで歌った『ゴンドラの唄』といい、秋にはこうした恋の歌がよく似合いますね。
アンコールに応えて披露されたのは黛ジュンさんの『雲に乗りたい』。こちらも誰かを想うがゆえに苦しむ胸の内を歌った曲ですが、今日のような青空の下で聴くと「雲に乗りたい」という歌詞にもどこか明るさが感じられます。後藤さんと田村さんのハーモニーが爽やかに響き渡り、秋の午後に心地良い時間を過ごすことができました。
ミニコンサート中もパーカッション担当はノリノリ。両手で違う楽器を演奏したり、ダンスをしながらリズムをとったりと、とても楽しそうでした。そんな可愛らしいゲストの様子を参加者も目を細めて見守り、最後には大きな拍手を贈りました。

今日も様々なジャンルの曲をお楽しみいただいた「うたごえサロン」、参加者のみなさんはニコニコしながら集会所を後にしました。次回は11月12日開催予定です。敬老会のステージを見て興味を持たれた方も、ぜひ一度足をお運びくださいね。