お知らせ

〈文化庁芸術家派遣事業〉亘理町立高屋小学校へ

2019.10.29

音楽の力による復興センター・東北は、
文化庁令和元年度文化芸術による子供育成総合事業〈東日本大震災復興支援対応〉を
受託する実行委員会の一員として、音楽プログラムをコーディネートしています。

秋雨そぼ降る今日は、宮城県の南部にある亘理町立高屋小学校へ伺いました。出演は杜の弦楽四重奏団のみなさん(ヴァイオリン叶千春さん、ヴァイオリン駒込綾さん、ヴィオラ齋藤恭太さん、チェロ塚野淳一さん)です。
全校児童数62名のこぢんまりした学校で、アットホームな温かな雰囲気が感じられました。会場の体育館でリハーサルしていた演奏家は「これは気持ちのいい会場だね」「音の響きがとても良いです」と、とても感動していました。


ここは東日本大震災の津波で校庭が浸水し、シンボルツリーのヒマラヤ杉が塩害で立ち枯れしました。学校ではその樹とのお別れ会を先月開催し、今では切り株が残るだけとなりました。そのお別れで歌った『ビリーブ』を弦楽の演奏と一緒に歌っていただきました。とても澄んだ、きれいな歌声に演奏家はまたもや感動していました。
ドヴォルザークの弦楽四重奏曲『アメリカ』など、長尺のしっかりしたクラシック曲も演奏され、子供たちは飽きることなく、耳を澄まして聴いていました。みんなの聴く力が今日の演奏会を素敵なものにしてくれたと思います。どうもありがとう!