お知らせ

泉中央南「歌声サロン」_11月

2019.11.26
仙台市泉区の復興公営住宅で2015年10月から「歌声サロン」を始めました。
復興センターでは音楽家をコーディネートし、
泉中央南町内会と協働してこのサロンを運営しています。
歌声サロン音楽リーダーのメゾソプラノ後藤優子さんと田村聡子さんには今月、市内3か所の復興公営住宅でサロンを実施していただいています。また、ある常連さんは「今日は腰が痛かったんだけど、がんばって来たよ!」と笑顔で言いました。そうです、このサロンは町内会と参加者と演奏家のみなさんのご協力で成り立っているのです。ありがとうございます!今日も朗らかに歌を楽しみましょう。
さあ、今日も後藤さんは童謡『うさぎとかめ』の歌に合わせてけん玉を披露し、最前列のおじさまも誘われてけん玉に挑戦し、客席を沸かせていました。

『忘れな草をあなたに』では歌い出しの「わ」の発音やサビの「忘れな草を~」の声の回し方をみんなで練習したところ、歌がぐっと生き生きしたものになりました。しっとりとしたこの歌は晩秋の寂しさに合いますね。
がらりと雰囲気を換えて、続くザ・キャンディーズ『年下の男の子』は(意外なことに)どの方も楽しそうに歌っていらして、選曲した演奏家のお二人は嬉しそうにしていました。寒くなって日の暮れが早くなるこの頃は気分が沈みがちな人も増えますので、こういう賑やかな歌でリフレッシュするといいですね!

さて、コーヒータイムの演奏披露ではいつも古今東西さまざまな曲が歌われ、毎回のおたのしみとなっています。今日は山口百恵『プレイバックPart2』の決め台詞「馬鹿にしないでよ!」で参加者の皆さんは度肝を抜かれ、「はあ~うまいねえ」「表情もいいわぁ」と感心しきりでした。アンコールは、このサロンで何度か演奏している『涙そうそう』でした。最後列の男性がずっと一緒に口ずさんでいました。すっかり覚えてしまうほどにお好きな歌なんですね。後藤さんと田村さんが歌うやさしいハーモニーが会場に広がります。客席では何人かの方が涙をこぼしていました。帰り際に、あるご婦人が涙目ながらもすっきりした表情で「この歌を聴けて良かった…」とおっしゃっていました。文字通り、心洗われていた様子でした。

今年も残すところ5週間です。年の瀬は何かと気ぜわしくなりますが、風邪を引かないようにお互い気をつけましょう。それではまた来月。