お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_名取へ

2019.11.30

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

東京銀座〈音楽ビヤプラザライオン〉に所属する演奏家ユニット〈音プラゾリステン〉による震災復興支援ツアー「東京銀座から歌のギフトコンサート3」、その最終日は宮城県名取市にあるサッポロビール工場のゲストホールにて行われました。彼らの本拠地とも言えますね。
このたび、なんと光栄なことに〈みやぎの「花は咲く」合唱団〉に特別出演のご依頼を頂戴しました。仙台から電車で12分のお隣りさんではありますが、合唱団初の遠征公演となります。今年3月の発表会にゲスト出演したテノール渡邉公威さんと再会できて、嬉しさに跳び上がりながら握手を求めるメンバーがいました。
錚々たるプロ音楽家たちの登場に先立ち、コンサートの冒頭で合唱『花は咲く』を披露しました。メンバーはだいぶ緊張気味でしたが、会場のほどよい響きが歌を助けてくれました。歌いながら涙をこぼすメンバーが数名いました。あとで聞くと「客席で泣いている人がいて、それを見たらつい…」と言っていました。

歌ったあとは音プラゾリステンによる素晴らしく愉快な演奏を心ゆくまで楽しませていただき、最後は9名の演奏家と一緒に『花は咲く』を歌いました。合唱団の背後から確かな歌声で支えていただき、より豊かなハーモニーを重ねていただきました。客席から大きな拍手が沸きました。終演後にメンバーの一人が「震災がなければさ、私は歌うなんてことはやってなかったから、なんか不思議だね」とつくづくと語っていました。本当にそうですね。この貴重な機会を与えていただいたことに御礼申し上げます。音プラゾリステンの皆様、どうもありがとうございました。