お知らせ

田子西中央「音楽ひろば」_12月

2019.12.13

復興センターでは、仙台市宮城野区の防災集団移転地である田子西中央地区にて
未就学児と保護者の方を対象とした音楽あそびの会「音楽ひろば」を2018年12月から始めました。

ここ最近ではめずらしく寒くなった今日、今年最後の「音楽ひろば」が開かれました。寒さのせいか集会所に隣接する公園で遊ぶ子どもの姿もなく、町内会長さんもどのくらい集まってくれるかなぁとそわそわしていました。
そんななか会場に一番乗りしたのは、今年1月の音楽ひろばで楽器作りに参加してくれた兄弟でした。春から幼稚園に通い始めた2人はなかなか時間が合わなかったそうですが、今日はひろばに参加するためにお母さんと急いで帰ってきてくれたとのこと。以前に作った太鼓も持ってきてくれました。ひろばが始まるのを待つ間、ホワイトボードに歌詞を書くお手伝いをしてもらいました(とても上手に書けています!)
その後も常連さんを中心に参加者が集まりました。さぁ、今日も音楽を楽しんでいってくださいね!

12月ということで、クラリネット叶光徳さん・パーカッション小林直央さん・ピアノ八巻和也さんの3人は『諸人こぞりて』を始め、クリスマスにちなんだ曲をたくさん用意してきてくれました。今日の「音楽ひろば」は音楽のクリスマスプレゼントをお届けします。
手遊び歌では、クリスマスバージョンの『ひげじいさん』に挑戦しました。おなじみの ひげじいさん、こぶじいさん・・・ではなく、トナカイやサンタさんが登場します。初めての歌詞と振り付けでしたが、みんな叶さんたちのお手本を上手に真似していました。
恒例の名前呼びゲームでは、いつも恥ずかしそうにお母さんにくっついていた子が、今日はぱっと手をあげて返事をしてくれました。その様子を見た八巻さんが「テンポを上げてもう1回やってみるので、さらに大きな声で返事をしてみましょう」とうながしてスタートした2回目のゲームでは「はいっ!」と元気なお返事。参加者みんなの顔がほころびました。

『ジングルベル』と『赤鼻のトナカイ』では、鈴を使ったパーカッションにも挑戦しました。まずは小林さんが正しい鈴の持ち方を伝授。右利きの子は左手で鈴を持ち、左手で右手を叩いて鳴らすといいそうです。渡された鈴を振って鳴らしていた子も、小林さんの手元を見ながらきちんと持てるようになりました。
小林さんが鳴らす鈴の音に合わせて、まずは『ジングルベル』から。シャンシャンシャンシャン・・・と一定のリズム鳴る鈴の音を聴いていると、サンタクロースが乗ったそりが今にも空を駆けていきそうに感じます。そして曲の終わりには、「少しずつ音を小さく~」という小林さんに従ってちゃんと音の大きさを調整し、すぅっとフェードアウトできました。クラリネットでメロディを演奏していた叶さんも「みんな上手だね!」と驚いていました。
『赤鼻のトナカイ』では、曲の展開に合わせて2種類のリズムを叩きました。こちらも「リズム変わりま~す」という小林さんの合図に合わせて上手にリズムを変化させていました。素晴らしい演奏を演奏家やお母さんたちから大いに褒められて、みんな嬉しそうです。
パーカッションがよほど楽しかったのか、一番乗りした兄弟の弟くんは叶さんたちが『もみの木』を演奏する間も持参した太鼓を叩いていました。曲の雰囲気に合わせてきちんと叩き方を変えている様子に、見守っていた大人たちもびっくり。曲の終わりもきちんと意識して叩き終えたパーカッショニストにも拍手を贈りました。

クラシックからも1曲ということで、『タイスの瞑想曲』が演奏されました。お母さんにもたれたり寝転んだりと、子どもたちが思い思いの姿勢で聴いているなか、ひとりの女の子が曲に合わせて踊り出しました。くるくると回転しながらターンをしたり、片足を上げたり、まるでバレエを踊っているみたいです。そのうちお母さんの手を引いて一緒に踊っていました。
最後は『あなたにメリークリスマス』で締めくくりました。”We wish you a Merry Christmas .”という歌詞が繰り返し登場するあの曲です。その繰り返しのメロディが何回出てくるか、数えながら聴いてくださいといわれて一生懸命数えようとするのですが、演奏に夢中になっているうちに分からなくなってしまった子がほとんどだったようです。正解は4回だそうですが、お母さんたち含め「そうだったんだ!」といった反応でした。

 

 

最後に3人が演奏してくれる『きよしこの夜』をバックに、町内会長さんからクリスマスプレゼントのお菓子が配られました。叶さん・小林さん・八巻さんを拍手でお見送りした後は、みんなでおやつタイム。お友達と遊んだり、ホワイトボードに絵や自分の名前を書いて遊んだり、音楽ひろばが終わったあともそれぞれ楽しい時間を過ごしていました。