お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_12月②

2019.12.23
≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)
今日は合唱団の稽古納め。伴奏の目々澤亜紀さんが着ていた赤いカーディガンがクリスマスを思い起こさせます。指導の齋藤翠さんが「もう今年も終わりですね。大人になると一年があっという間ですね」と言うと、みなさん「ほんとだよねえ~」と頷いていました。そしてあっという間に本番がやってきます。練習の一回一回を大事にして積み重ねていきましょう。

脇腹のストレッチや股関節回し、全員肩もみなど、いつものウォーミングアップをやって寒さで縮みがちになっている体をほぐします。また、カウントに合わせて息を吐くワークで呼吸の支えを確認します。10拍で息を吐くには息の勢いをコントロールすることが必要です。お腹まわりをしっかり張って保持するのはなかなか難しいですね。
やはり姿勢と口の開き方はちょっと油断すると日常の楽な使い方になってしまうようなので、いろいろなコツを試しました。顔を上げて声を前に飛ばすために歌詞を覚えたり、胸を開くために両腕を伸ばして歌ったりしました。
また、毎回の課題となっている音程ですが、どうしても下がり気味。特に低音は五線譜の見た目につられて必要以上に低く歌う傾向があるようです。「音程の階段を降りる時こそ丁寧に」とのアドバイスがありました。

『朧月夜』では拍子につられて行進曲のように勇ましくなってしまい、言葉が角張って聞こえました。「拍子を刻むのではなく、フレーズの流れを歌いましょう」「なめらかに、大きな円を描くようなイメージで」と、レガートやフレージングの練習をしました。
『花は咲く』はできるだけ暗譜で、鏡を見ながら歌ってみました。鏡の向こうの人たちに語りかけるようです。背すじがすっと伸びて凛とした雰囲気が漂いました。

一進一退のゆっくりとした歩みではありますが、着実に成長している部分もあります。今年もお世話になりました、来年もまたみんなで楽しく歌いましょう!