お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_1月

2020.1.8

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

昨夜から雪が降り出した仙台、今朝は一面真っ白な雪景色が広がっていました。しかしその雪が雨に変わると、積もった雪はあっというまにシャーベット状に。道行く人は傘をさしながら、少しでも足場が良いところを選んで歩いていました。
新年最初の練習日があいにくのお天気となってしまいましたが、雪道にも渋滞にも負けず、たくさんのメンバーが練習会場に集まりました。指導してくれる仙台オペラ協会のソプラノ齋藤翠さん、伴奏の目々澤亜紀さんとも「明けましておめでとう」「今年もよろしくね」と挨拶を交わし、気持ちも新たに練習に臨んでいたようです。

ウォーミングアップの体操と発声を終え、さっそく歌の練習を始めたのですが、年末年始の疲れか寒さで体が硬くなっているのか、みなさん何となく背筋が丸まっているようです。その姿勢で歌うと音程も声のボリュームも下がってしまいます。
それを見た翠さんは、前回やった両腕を開いた姿勢で歌う練習を試しました。胸を開くことで声の響きがまるで違うものになり、メンバーも少しずつ合唱の感覚を取り戻してきたようです。子音を発音しすぎない、もっと喉の奥を開ける、と次々に出される課題にもさっと対応し、曲の完成度を高めようとしていました。
今日の練習ポイントは「口角を上げること」。ほんの少し意識するだけで声の響きが明るくなるうえ、表情もいきいきとするのでお客様から見た印象も良くなります。翠さん曰く、目標は<魅せる>合唱団。合唱そのものだけでなく、立ち姿や表情を含めた全てでお客様を楽しませる発表ができるよう、今から心がけていきましょう!

 

 

最後に練習した『花は咲く』については、他の曲より強く子音を発音する傾向があるため、翠さんから「なめらかに歌いましょう」とアドバイスがありました。それに加え、今日重点的に練習した胸を開く・口角を上げるといった点もきちんと意識して歌えており、思いのこもった素敵な合唱になっていました。聴いていた翠さんにも「すごくいいですよ!」と褒められて、メンバーもにっこり。合唱団が大切に歌い続けている『花は咲く』、ますます磨きをかけていきたいですね。

 

 

以前は少し気を抜くと「声の響きが美しくない」と注意されることが多かったのですが、近ごろはそれも減ってきています。かわりに音程の微妙な違い、発音のしかたなど細かい部分のチェックが増え、メンバーは四苦八苦しながらよりよい合唱にするため練習を重ねています。本番まであとわずか、ラストスパート頑張っていきましょう!