お知らせ

泉中央南「歌声サロン」_1月

2020.1.28

仙台市泉区の復興公営住宅で2015年10月から「歌声サロン」を始めました。
復興センターでは音楽家をコーディネートし、
泉中央南町内会と協働してこのサロンを運営しています。

関東甲信地方では昨夜のうちに雪が積もったようですが、仙台は朝から雨が降っています。雪にならなかったことにほっとしつつも、各地で広がる暖冬の影響が心配されます。
傘を持つ手がかじかむような冷たい雨に参加者の出足も鈍るのではと心配していましたが、スタートの30分も前から続々と参加者が到着し、20名以上が集まりました。寒くて足元も悪い中、本当にありがとうございます。音楽リーダーのメゾソプラノ後藤優子さん、ピアノ田村聡子さんのお二人は、赤や黄色といった元気がでるカラーの衣装で登場し、紅白の梅や椿で飾られた会場にさらなる彩りを加えています。

 

 

早いもので1月も末ですが、泉中央南市営住宅の歌声サロンは今回が新年最初の回。というわけで、今年の干支であるねずみにちなんで『ずいずいずっころばし』をみんなで歌いました。幼い頃に歌った曲は、あっという間に童心にかえしてくれますね。2回目には後藤さんが鬼役になって参加者の”ちゃつぼ”に指を入れていきました。
次に歌った『赤い花白い花』は、ご存知の方が2~3人しかいない曲でした。それでも参加者からは「先生のあとについて歌うから大丈夫」と頼もしい言葉が。短い歌なので、みなさんお手本を一回聴いただけですぐに歌えるようになってしまいました。みなさんの呑み込みが早かったので、曲の前半を輪唱で歌うことにも挑戦。曲の一部にリズムが変わる部分もあって難しいかと思いましたが、こちらも上手に歌えました。知らない曲でも臆さず声を出すみなさんの姿勢がとてもいいですね!

 

 

たくさん歌ったあとは、お待ちかねのミニコンサートの時間です。本日最初の曲は菅原洋一さんの『知りたくない』でした。男性歌手が歌ったこの曲をどのキーで歌うか悩んでいた後藤さんですが、本番では1番を原曲のキー、2番は音程を高くしたデュエットバージョンで歌いました。愛する人の昔の恋人に嫉妬する気持ちが男女両方の視点から歌われているようで、その切なさがよりいっそう胸にしみるようです。続く『ウィーン我が夢の街』では雰囲気が一転。ウィーンの街の素晴らしさを讃える歌声には明るい希望と夢があふれているようで、聴いている参加者の顔には自然と笑みが浮かんでいました。曲のラストには部屋いっぱいに歌声が響き渡り、「おぉ~」とどよめきが上がりました。
アンコールに応えて披露されたのは、昨年”AI美空ひばり”が歌って話題になった『あれから』でした。もともと美空ひばりさんの真似が上手な後藤さんですが、今日のためにさらに研究をしたそうで、その技術にいっそうの磨きがかかっていました。曲の合間に「お久しぶりです」と語り掛ける声もひばりさんそっくりで、客席からは「ひばりちゃーん!」と呼びかける声も。曲が終わると大きな拍手が沸き起こりました。

 

 

雨の中たくさんの方にお集まりいただいた「歌声サロン」、今回もみんなで楽しく歌うことができました。記録的な暖冬とはいえ、やはり気温が下がるとお部屋に閉じこもりがちになってしまうもの。月に1度のうたカフェにぜひ足を運んでくださいね。