お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_2月

2020.2.7

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

週の始めにうっすらと積もった雪も、冬晴れの日差しにすっかり融けてしまいました。それでも空気はキーンと冷たく、この時期らしい寒い日が続いています。
今日のみやぎの「花は咲く」合唱団の練習は、宮城野区文化センターのシアターホールで行いました。3月1日のコンサートで歌うのはとなりのパトナホールですが、いつもの部屋と違って舞台と客席がはっきりとわかれているシアターホールに入ると、否応にも本番が意識されます。
まずは体操とマッサージで緊張をほぐして、リラックスして練習に臨みました。

 

本番までの練習は、今日を入れて残り2回しかありません。本番を意識して、翠さんからは姿勢や表情にまで気を配ること、とアドバイスがありました。最近の練習では、間奏や後奏の間も視線は下げず、客席のほうを見ることも注意されています。本番では歌声以外にも意識することがたくさんあるので、練習のうちから自然とできるようにしていきましょう。

 

練習も終盤とあって音はとれているのですが、要所要所でわずかにピッチが下がるのが気になります。そこで今日は、音が高くなるところで両肩を引き、体を反らせるようにして歌ってみました。こうすることで上体をしっかりと支えられるので、高い音も出しやすくなります。プロの声楽家もこうして歌っていますよね、という翠さんに促されて実践してみると、高い音でもピッチが下がらず、しっかりと安定感のある響きが生まれました。メンバー自身も「これいいね!」と手応えを感じたようです。
また、並んで歌っているとどうしても周りの人の歌声に頼ってしまう・・・ということで、広いホールに散らばって歌ってみました。いつもはぎゅっと固まっているので他の人の声もよく聞こえて安心できるのですが、こうやって広がって歌うとそれがないので、自分がしっかり歌わなければ!という気持ちになります。一人ひとりがしっかりと声を出すことで全体の声量も大きくなり、よりエネルギッシュな合唱へと変化しました。翠さんはよく「自分の周り、直径3mくらいの空間の空気を動かすつもりで歌ってください」と教えてくれます。これまでは密集して歌っていたので感覚が分かりにくかったかもしれませんが、今回の練習でそれが掴めたのではないでしょうか。

 

本番は間近ですが、本番でよりよい合唱をお届けするため、最後まで色々な課題が出されます。その一方で、これまで毎回注意されていたところが今日は完璧にできていたりと、間違いなく前進しています。翠さんも「ここ何回かの練習ですごく良くなっています!」と期待を大きくしていました。最後まで気持ちを切らさず、このまま本番まで頑張っていきましょう!

『みやぎの<花は咲く>コンサート2020』は、3月1日(日)に宮城野区文化センターパトナホールで開かれます。
(令和元年度 宮城野区文化センター震災復興交流事業「あなたのオモイ それぞれのカタチ」)
昨年11月に名取でご一緒した「音プラゾリステン」のみなさんと、再び共演させていただくこととなりました。みなさまのご来場をお待ちしております。