お知らせ
荒井東_「うたごえサロン」2月
- 2020.2.18
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仙台市若林区にある復興公営住宅である荒井東市営住宅町内会からの依頼で
2018年4月から「うたごえサロン」をお届けしています。
(仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」)朝は小雪が舞っていたお天気も回復し、うたごえサロンが始まる頃にはすっきりとした青空が広がりました。ところが、暖かそうな日差しとは裏腹に風はどんどん強く冷たくなっていきました。室内にいてもびゅうびゅうと風の音が聞こえてくるほどの強風にときおりよろめきながら、みなさん集会所に集まってくれます。ご近所の福祉施設の方も職員さんと一緒にお越しいただき、気付けば20人以上の大所帯に。どんどん埋まっていく座席を見て、男性陣がせっせと追加の椅子を並べてくれました。音楽リーダーのメゾソプラノ後藤優子さんとピアノ田村聡子さんも、集まった人数にびっくりしたようです。
今日も軽い体操と発生から始めました。椅子に座ったままでもできる簡単な動きばかりですが、冬の体は自分で思う以上に固まっているようで、少し筋肉を伸ばすだけでも気持ちがいいです。血行が良くなって体も温まるので、家でもぜひやってみてくださいね。
今回の歌のコーナーは『雪山讃歌』でスタートしました。歌詞は全部で9番までありますが、長くなってしまうので本日はその一部を抜粋。吹雪も雪崩も恐れない山男たちの勇ましさを感じられる歌詞のためか、歌う声もだんだんといきいきしてきたようです。「何年ぶりに歌いましたか?」と尋ねられて50年ぶりと答えた方は、「久しぶりだけどちゃんと歌えました」と笑顔を見せてくれました。
『いい日旅立ち』では、みんなで歌う前の見本を後藤さんが歌っているときから何人かが一緒に口ずさんでいました。それに気付いた後藤さんが「歌える人はご一緒にどうぞ」と声をかけると、一気に歌声が大きくなりました。聴いているだけならとても素敵な歌ですが、実際に歌うとなると難易度が高い曲です。実際に「難しいね」という声があちこちで上がっていましたが、みなさんとっても上手に歌えていましたよ。小休止のコーヒータイムを挟んで、お待ちかねのミニコンサートの時間です。
まずは岸洋子さんの歌が聴きたい、というリクエストに応えて『夜明けのうた』が披露されました。新しい一日が始まる夜明けに自らの未来への希望を託すようなこの曲を、ある人は何度も頷きながら聴き入り、また何人もの方が一緒に口ずさんでいました。
アンコールには『銀座カンカン娘』が登場。タイトルを聞くや拍手をする人もいました。蓄音機から聞こえる歌声をイメージして歌ったという後藤さんの『銀座カンカン娘』に、レコードに針を落として音楽を聴いていた頃の情景が目に浮かんでくるようです。みなさん手拍子で参加しながら、陽気な音楽を楽しんでいました。
今日のうたごえサロンも大盛況のうちに幕を下ろしました。集会所を後にする参加者の顔にはすっきりとした笑顔が浮かんでいて、楽しんでいただけた様子が伝わってきます。東北の春はもう少し先だと思いますが、寒さに体調を崩さないよう気を付けて、また次回もご参加くださいね!