お知らせ

大槌④県営上町アパート”こ茶っこ”「うたごえサロン」

2019.11.29

大槌町「うたごえサロン」ツアー、最後は、大槌駅から程近い県営上町アパートへ。こちらの集会室は“こ茶っこ”という名前で、火曜日から土曜日までの毎日開いている常設サロン。大槌町社会福祉協議会のスタッフが、日替わりで運営にあたっています。10月から始まったばかりとあって、まだまだ認知度は低く、本当なら上町全域からご利用いただける場なのですが、今は、この集会室が入った上町アパートや、隣接する戸建ての公営住宅の方が多いとのこと。ラジオ体操や、レクリエーションなど、プログラム作りも、集まるみなさんはどんなことがやりたいか?話しを聞きながら決めていっているそうです。

そんな出来たばかりの“こ茶っこ”、初めての音楽イベントとなりました。本当に誰かのお家に遊びに来たようなアットホームな距離感で、逆に緊張された方もいたかもしれませんが…身体を動かし、歌を口ずさんでいるうちに、段々場全体も打ち解けていったような気がします。「歌う時には、頬骨を少し、上に持ち上げるようにしてみると、響きのあるいい声が出て来ますよ」「お腹の周り全体に、息を蓄えてみると、しっかりと支えのある声が出ますよ」と、いい声で歌う工夫も、たくさん教えていただきました。ところでみなさんで歌った「冬景色」は、お若い大槌社協のスタッフたちにとっては「知らなかった」「初めて聴いた曲だった」そうで…!この機会に、日本の美しいメロディー、若い方達にも知っていただくことができて、よかったかもしれません。また、住民さんも、社協スタッフもあわせて、男性が何人か混ざってくださっていたのも、とても声の幅が拡がって素敵なアンサンブルになっていました。

 

 

そして、ミニコンサートではこの距離で聴く「ハバネラ」の迫力ある歌声に、みなさん拍手喝采。「すごい声だね~」「ピアノも息がぴったり!」と感心する声が聞こえました。サロンが終わるころには、一生懸命歌って「疲れた~」なんて声も。また「身体があったかくなってきた」「また来てね」。上町アパートの周りは、今も正に建設途中のお家もありました。これから転入されてくるみなさんとも、次に伺う時にはお会いで来たらいいなと思います。

今回の大槌町ツアーは、会場の紹介を(社福)大槌町社会福祉協議会さんに、キーボードの手配と運搬を(一社)槌音《槌音プロジェクト》さんに大変お世話になりました。また、この公演を含む大槌町4公演は、令和元年度岩手県「被災者の参画による心の復興事業」の補助を受けて実施しました。