お知らせ

気仙沼おひさま保育園「おひさまクリスマスコンサート」

2019.12.12

東日本大震災こどもみらい基金の助成を受けて、今年2度目の訪問となった気仙沼おひさま保育園。今回は、仙台チェンバーアンサンブルから、クラリネット叶光徳さん、打楽器小林直央さん、ピアノ門脇麻美さんの3人によるアンサンブルで伺いました。

コンサートが始まる前に、なにやら廊下でごそごそ着替え始める子どもたち。理事長先生が「今日は、サプライズがあるからね~」。なんと、せっかく演奏に来てくださる仙台チェンバーアンサンブルのみなさんへ、御礼の気持ちを表そうと、今日はコンサートにみんなで“正装”をして参加してくれるとのこと。また、せっかくのクリスマスコンサートということで、サンタクロースの帽子を60人いる園児全員が被って、演奏家のみなさんを迎えてくれました。これには、演奏家のみなさんも、会場に入ってびっくり!まるで、サンタクロースの学校に紛れ込んだようでした。

コンサートは、演奏家もサンタクロースの帽子を被って始まりました。「サンタが街にやってくる」で一気にクリスマス気分になった後は「ひげじいさん」の手遊びを。叶さんから「今日はせっかくなのでクリスマスバージョンでやってみます。みんな知ってるかな?」子ども達は興味津々です。「♪とんとんとんとん ほしのよる~ とんとんとんとん ベルがなる~ とんとんとんとん トナカイさん♪ とんとんとんとん そりをひく~ とんとんとんとん サンタさん♪ みんなのところへプレゼント~!」いつもとは、ちょっとだけ違う歌詞。最後の「みんなのところへプレゼント~♪」の歌詞で、うれしくなってにっこりする子どもたちでした。

 

ヴィヴァルディ「冬」から第2楽章は、しっとりとした曲調に聴き入り、リクエストをいただいた「ホ!ホ!ホ!」「あわてんぼうのサンタクロース」、園歌「おひさま」はどの子も大きな声で歌ってくれました。ラテンのリズムが楽しい「ブラジル」では、打楽器の小林さんを見よう見真似で、ボディパーカッションに挑戦です。たのしい音楽にノって、頭も体も使うボディパーカッション、ちょっと難しい?けど、楽しい!頭の柔軟な子どもたち、あっという間にできるようになりました。何度か練習した後、最後にもう一度、子どもたちも演奏者のひとりとなって、合奏です。前回も大盛り上がりだった「パプリカ」は、これまた大人気!2,3才さんも、ちいさなお口で一生懸命歌ってくれました。60名の小さなサンタクロースたちが、歌って踊る姿は本当に楽しそうです。最後の最後には「きよしこの夜」を。静かにクリスマスをお祝いする気持ちになってコンサートは終わりました。

今回も、代表のお友達から素敵な折り紙の花束とカードが。記念撮影の最後には、直接に「またね!」「素敵でした」と一言伝えながらハイタッチでお別れでした。2か月前にもコンサートを経験した子どもたち。たった2か月ですが、前回、ちょこちょこと落ち着きがなかった男の子も、今日はちゃんと一人で前を向いています。だら~ん、とするときのあった園児たちも、今日は制服を着ていることもあってか、少し緊張した面持ちで演奏に聴き入ります。子どもたちにとっての2か月は、大人のそれとはまた違って刺激と学びに満ちた時間であることが、演奏を聴く様子からも良く伝わってきました。今年度は、東日本大震災こどもみらい基金の助成を受け、さまざまなアンサンブルで、3回の訪問を予定しています。また会える日まで、みんな、元気でね!