お知らせ

〈文化庁芸術家派遣事業〉仙台市立大野田小学校へ

2019.10.8

音楽の力による復興センター・東北は、
文化庁令和元年度文化芸術による子供育成総合事業〈東日本大震災復興支援対応〉を
受託する実行委員会の一員として、音楽プログラムをコーディネートしています。

仙台市の南にある大野田・富沢地区は、震災前後から急速に宅地開発が進んだ地域です。田んぼの向こうに太白山が望めたのは、今は昔のこと。田畑のほとんどが、今や新興住宅地となりました。大野田小学校も、震災前からプレハブが2棟建つほどのマンモス校。現在は新校舎の建設中です。

昨年に続いて、大野田小学校1年生116名にコンサートを届けに伺いました。出演は、仙台チェンバーアンサンブルから、クラリネット叶光徳さん、打楽器小林直央さん、ピアノ門脇麻美さんです。小林さんが一人五役の活躍で聴かせたハチャトゥリアン「剣の舞」は、お昼の校内放送で流れており、気がついた子どもたちが近くの友達と盛り上がっていたようです。

クラリネットの叶さんは、楽器が段々バラバラに、小さくなりながら曲が進んで行く「だんだん小さく」を歩きながら演奏。何がだんだん小さくなるのか?知らされていなかった子ども達は、もうびっくりしながら聴いていました。ピアノの門脇さんは、ピアノの独奏でショパン「小犬のワルツ」を。小さなころからピアノを習っている子ども達には、とても刺激になったようでした。ラテンのリズムが楽しい「マンボNo.5」では、みんなでボディーパーカッションに挑戦!見よう見真似で挑戦すると、これが思いの外、子ども達ばかりでなく先生方も楽しんでくださったようでした。「なのだソング」は、11月の音楽発表会で演じる音楽劇「11ぴきのねこ」に出てくる歌。どの子ども達も元気いっぱいに歌ってくれました。

後日届いた子ども達からの感想文、みんな、とても集中して聴いてくれていたことや、それぞれに気に入った曲があったことがよくわかりました。感想文は、演奏家のみなさんにちゃんとお届けしましたよ。みなさん、すてきな感想、どうもありがとうございました!