仙台市宮城野区枡江地区にて「枡江ふれあいコンサート」が行なわれました。今日の演奏は仙台フィルハーモニー管弦楽団オーボエ奏者の鈴木繁さんと、仙台を拠点に活躍するクラシックギタリスト佐藤正隆さんのデュオです。 鈴木さんはオーボエのほかにオカリナも担当しました。
「冬の三部作」と称して「冬景色」「冬の夜」「冬の星座」を演奏すると、オカリナの素朴で澄んだ音色とギターの円やかで落ち着いた音が調和して会場を包み込みました。鈴木さんの「日本の歌には良い曲がたくさんありますね」という言葉に多くの方がうなづいていました。「禁じられた遊び」には青春時代に思いを馳せ、「あまちゃん」のオープニングテーマではみなさん全身でリズムを取ってノリノリの様子。終わって、会場スタッフのおばさま方が「冬景色、懐かしいわあ」「良い歌よねえ」と廊下でコーラスが始まりました。

この周辺は宅地被害の大きかったところで、全壊・半壊で移転を余儀なくされた方も多くいらっしゃいます。空き地や空き家も多く、一方で新築の家が建ち始め、住み慣れたはずの町の景色がどんどん変わってきていることにさびしさを覚える高齢者も多いとの話をうかがいました。諸行無常と言いますが、音楽が繋ぎとめる想い出や絆もきっとあると私たちは信じています。

On Octber 20, 2013, we organized a Concert at Masue community center in Miyagino ward, Sendai. The musicians were Shigeru Suzuki(oboe and ocarina) and Masataka Sato(guitar).
This District had a great deal of damage to residential property, and as a result many people could not avoid having to move away. However, while the number of vacant lots and homes increased, building of new homes has begun. We heard that, with this rapid change to an area in which they are used to living, there are many elderly who feel loneliness. It is the way of the world for things to be in a state of flux, but we believe that surely there are memories and bonds between people that music holds.